北米、欧州の株式に投資するファンドがリターン上位に―9月の投信市場

 モーニングスターはこのほど、9月の投信市場の概況をまとめた。9月末までの類似ファンド分類ごとの過去1カ月間のトータルリターンの平均をみると、「株式ブル型」(5本)のリターン平均が14.76%とトップになった。2位には「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」(6本)が11.96%で入ったほか、「国際株式・欧州(為替ヘッジなし)」(10本)が3位となるなど、世界の株式に投資するファンドのリターンが順調となった。

 「国際株式・アジア・オセアニア(為替ヘッジなし)」(61本)が9.47%、「国際株式・グローバル(為替ヘッジなし)」(135本)が8.96%、「国際株式・エマージング」(84本)が8.96%となっている。

 一方、主要な類似ファンド分類のなかでは、「国際債券・北米(為替ヘッジなし)」(25本)がマイナス0.15%となっただけであり、9月のファンドのパフォーマンスはおおむね好調だった。このほかの類似ファンド分類では、「国内債券」(54本)は0.15%となっている。

 過去3カ月間のトータルリターンでは、為替ヘッジありのタイプのファンドが上位に並んだ。主要な類似ファンド分類では「国際株式・欧州(為替ヘッジなし)」(10本)が12.77%で上位になった。一方、リターンがマイナスとなったのは、「国内小型グロース・純資産額100億円未満」など国内の中小型の銘柄に投資するファンドとなった。

 9月の新設ファンドでは、限定追加型ファンドの「ツインアクセル(伯国債&尼株2)《2017−01》」が244億円超でトップとなった。追加型では、「米国ハイ・イールド債(通貨選択)レアル(毎)」<2010092706>が171億円超を集めた。ただ、全体の当初募集金額全体では計824億円超にとどまり、8月の567億円は上回ったものの、やや低調となった。
提供:モーニングスター社
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