国際投信が「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)」シリーズ8ファンドを設定(1)

 国際投信投資顧問は9月27日、「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)」シリーズ8ファンドの設定・運用を開始した。

 国際投信は、「新興国公社債オープン(通貨選択型)」シリーズ、「世界投資適格債オープン(通貨選択型)」シリーズとすでに2シリーズの「通貨選択型」ファンドを設定しており、今回の「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)で3シリーズ目となる。ただ、「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)」シリーズは、国際投信として初のハイ・イールド債券を中心に投資するファンドとなっているほか、通貨選択型としてはインドネシアルピアなど直近注目を集めているアジア通貨に加え、「分散投資」の観点から複数通貨に均等に配分する「資源国通貨バスケットコース」もカバーするシリーズとなる。販売会社はSBI証券、極東証券、光世証券、新潟証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、楽天証券。

 「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)」は、「円コース(毎月決算型)」<2010092703>、「米ドルコース(毎月決算型)」<2010092704>、「豪ドルコース(毎月決算型)」<2010092705>、「ブラジル・レアルコース(毎月決算型)」<2010092706>、「中国元コース(毎月決算型)」<2010092707>、「インドネシア・ルピアコース(毎月決算型)」<2010092708>、「資源国通貨バスケットコース(毎月決算型)」<2010092709>、「マネー・プール・ファンドV(年2回決算型)」の8本で構成され、各ファンド間でスイッチングが可能となっている。

 実質的な主要投資対象は米ドル建てのハイ・イールド債券となり、実際にはケイマン籍の投資信託証券のUS・ハイ・イールド・ボンド・ファンドへの投資を通じて行う。投資先の投資信託証券はJ.P.モルガン・インベストメント・マネージメント・インクが運用を行う。各コースは、米ドルに対し各通貨コースの対象通貨で為替ヘッジを行い、対象通貨が円に対して上昇(円安)すれば基準価額の上昇要因となり、下落(円高)すると基準価額の下落要因となる。また、資源国通貨バスケットコースは資源国通貨として代表的な豪ドル、ブラジルレアル、南アフリカランドの各通貨に3分の1程度ずつを配分したものとなる。

 10月11日時点の各コースの純資産額は、「ブラジル・レアルコース(毎月決算型)」が201億8500万円と、同シリーズでは一番多くの資金を集めている。2位は「円コース(毎月決算型)」で51億2000万円となった。「高利回りを期待するニーズが高いことから『ブラジル・レアルコース(毎月分配型)』が一番多くの資金を集めている。一方、『円コース(毎月決算型)』は実質的な投資対象のハイ・イールド債券の利回りが比較的高いことから、外国為替市場が大きく変動するなかで、為替リスクを取りたくない投資家のニーズがあったようだ」(外部委託運用部第一グループ)としている。このほか、「インドネシア・ルピアコース(毎月決算型)」は25億1900万円となっているが、通貨を分散する「資源国通貨バスケットコース(毎月決算型)」は22億5400万円とやや資金の流入は少なかった。
提供:モーニングスター社
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