「フィデリティ・米国優良株・ファンド」

 フィデリティ投信の「フィデリティ・米国優良株・ファンド」<1998040104>の魅力が高まっている。

 背景には米国株式市場に対する上昇期待がある。FRB(米連邦準備制度理事会)による追加金融緩和期待により、株式市場への資金流入思惑が増加。さらに、対主要通貨に対する米ドル安進行で、米国の輸出企業が恩恵を享受するとの期待が高まっている。米国企業はリーマン・ショックを経た厳しい環境のなかで徹底したコスト管理による「骨太」の企業体質となっているうえ、多くの優良企業が経済成長著しい新興国への事業エクスポージャー(用語解説1)を増加させていることから、足元業績は前年同期比と比べても好調だ。

 「フィデリティ・米国優良株・ファンド」は米国の証券取引所に上場する時価総額1億ドル以上の優良企業へ投資する株式ファンドで、「フィデリティ・米国優良株・マザーファンド」へ投資するファミリーファンド方式を採用。フィデリティグループは、米国拠点だけで、株式のファンドマネジャー106名、株式のアナリスト211名を擁しており(2010年3月末時点)、「ボトム・アップ・アプローチ」(用語解説2)を重視した、調査手法で、国際的な優良企業や将来有望な企業に投資を行っている。

 モーニングスターの類似ファンド分類「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」のなかでは、同ファンドが純資産残高でトップ。パフォーマンス面では、2010年9月末までの過去5年間のトータルリターンは類似ファンド分類平均に及ばないものの、これはインターネット関連株を主要投資対象とするファンドに劣後したもので、相対的なパフォーマンスはそれほど見劣りしてない。むしろ、同期間の標準偏差(リスク)は類似ファンド分類平均を下回っており、中・長期的にリスクを抑えた運用がなされている点は注目される。コスト面では、信託報酬率等が類似ファンド分類平均を下回っている上に、信託財産留保額もかからないなど、低コストの商品設計となっている。

 今後米国はじめグローバルな景気回復局面において米国における優良企業の収益拡大が予想されており、これらからの恩恵を最大限享受できるよう同ファンドはより景気に敏感なポートフォリオを構築しているという。加藤博隆・商品マーケティング部 シニア・マネージャーは「景気回復局面の早期段階で期待リターンが高いとされる金融、資本財やIT関連などの景気敏感銘柄がいまだ割安な水準にあると思われ、今後もパフォーマンスのけん引役として期待される」とみている。

 同ファンドはコスト面での優位性があるうえ、低リスクなことから、中・長期的な投資対象としての魅力も高い。

 用語解説1「エクスポージャー」=資産配分や割合
 用語解説2「ボトム・アップ・アプローチ」=個別企業の調査・分析から企業の将来成長性を見極め、投資する運用手法
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。