国際投信が「グロソブ」の分配金を8年ぶりに30円に引き下げ

 国内最大の運用残高(4.5兆円)を有する国際投信投資顧問の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」(追加型株式投信/バランス型)< 1997121801>が19日、分配金を10円引き下げて30円(1万口当たり)とした。分配金の引き下げは8年ぶりとなるが、会社側では「08年9月以降の世界的な金融危機で、主要国の金利が急速に低下し、純資産ベースでも円高の影響が大きく、分配金の引き下げに踏み切らざるを得なかった」(経営企画部)としている。
実際、ファンドの純資産ベースでは約9割が円高の影響を受け、ポートフォリオでも08年8月末の円資産を10.3%から直近で18.9%へ引き上げるなど円高対応をしたものの、逆に受取り利息の減少で利息収入が低下してしまう矛盾が生じた。
今回の分配金の引き下げで顧客からの問い合わせが20日から増加しているが、「金融市場の混乱が収束すれば、欧米先進国の金利水準は相対的に上昇する可能性が高く、今回の運用資産原資の減少を食い止めることで、将来的にはプラス効果につなげていきたい」(同)としている。
 また、国際投信では「グロソブの『いま』がわかる6つのポイント‐分配金の引き下げに関する『Q&A』」と題したレポートを公表。分配金の引き下げの背景などに関し、詳細な説明を行っている。


提供:モーニングスター社
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