アムンディが「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド」4コースを1月31日に設定(1)

 アムンディ・ジャパンは1月31日、「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド」4コース(「ユーロコース」「ブラジルレアルコース」「資源国通貨コース」「円コース」)の設定・運用を開始する。

 同ファンドは欧州のハイ・イールド債券を投資対象とし、ユーロ、ブラジルレアル、資源国通貨(ブラジルレアル、豪ドル、南アフリカランドの3通貨を原則、均等に配分したもの)、円でそれぞれ為替ヘッジ取引を行うファンドになる。ユーロコースでは為替ヘッジ取引を行わないが、ブラジルレアルコースや資源国通貨コースは金利差から生じる為替ヘッジプレミアムを狙った為替ヘッジ取引を、円コースは為替変動リスクの低減を狙った為替ヘッジを行う。毎月(原則、8日)決算。販売会社はりそな銀行、近畿大阪銀行が全4コース、あおぞら銀行がユーロコースと円コースの2コース。当初募集期間は1月28日まで。

 「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド」は、欧州のハイイールド債券(BB格以下の格付けの債券を指す。一般的に投資適格債と比較してデフォルトなどの信用リスクが高い半面、利回りが高いという特徴がある)を投資対象とする円建ての外国籍投信「ストラクチュラ−欧州ハイ・イールド・ボンド」と、円建ての国内籍投信「CAマネープールファンド(適格機関投資家専用)」を投資対象とする。

 欧州ハイイールド債券を運用する外国籍投信については、フランスを本拠地とする副投資顧問のアムンディが運用を行う。欧州のハイイールド債券市場の歴史は10年程度と米国ハイイールド債券市場と比較して歴史は浅いものの、アムンディは欧州ハイイールド債券市場の発展してきた当初から欧州ハイイールド債券を投資対象としたファンドの運用を行っており(同ファンドとは異なる)、欧州ハイイールド債券運用の「草分け」的存在という。また、債券全体でみても、足元アムンディの欧州債券運用部門の運用資産は3230億ユーロに達している。

 実質的な投資対象となる欧州ハイイールド債券市場では、おおむね米国ハイイールド債券市場と比較して利回りは高い。アイルランドの財政問題や欧州圏の国々のソブリン債の格下げなどの動きが相次いだことが影響している可能性があるものの、同ファンドの対象となる社債市場については、投資環境は魅力的との見方だ。

 欧州ハイイールド債券市場は市場規模が拡大してきており、発行体の種類も増加傾向にあるという。2010年9月末時点では、欧州ハイイールド債券市場全体で1640億ユーロ、銘柄数は405銘柄にまで増加している。また、欧州ではデフォルト率が低下してきているが、欧州ハイイールド債券にはまだ割安感があるという。

 一方、欧州企業の業績や財務面でみても、リーマン・ショックによる大きな影響を受けたものの、足元で進んだユーロ安の恩恵を受けるところも出ているなど、欧州企業のファンダメンタルは改善傾向にある。「欧州の国債市場については不安定な動きになる可能性があると思われるが、社債(クレジット市場)は比較的良好な投資環境となっている」(投資信託本部)との見方だ。
提供:モーニングスター社
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