ＥＴＦ（上場投資信託）運用で世界最大手のバークレイズ・グローバル・インベスターズ（ＢＧＩ）は５日、同社が提供するＥＴＦシリーズ「�@シェアーズ」の全世界での純資金流入額が０８年に過去最高となったと発表した。０７年の約８兆２３００億円から０８年は約９兆１５００億円に増加した。ＥＴＦの低コストで運用可能な点や商品の透明性の高さが注目され、積極的な利用が進んだとしている。
　また、ＢＧＩによると、０８年は米国上場ＥＴＦを利用する投資家の中で、機関投資家の割合が増加しており、０８年９月末までに世界で約２５００の機関投資家が米国上場ＥＴＦを利用した。特に増えたのが資産運用会社とヘッジファンドで、機関投資家全体に占める割合は資産運用会社が約７２％、ヘッジファンドが約１６％に上ったという。
　０８年に純資金流入額が大きかった�@シェアーズＥＴＦのトップ３をみると、１位が米国の小型株を投資対象とした「�@シェアーズ・ラッセル２０００・インデックス・ファンド（ＩＷＭ）」、２位がＳ＆Ｐ５００指数に連動する「�@シェアーズ・Ｓ＆Ｐ５００・インデックス・ファンド（ＩＶＶ）」、３位が新興国の株式に幅広く投資する「�@シェアーズ・ＭＳＣＩ・エマージング・マーケット・インデックス・ファンド（ＥＥＭ）」となっている。


提供：モーニングスター社