国内小型株、コモディティーの分類が上位に――2月の「類似ファンド分類」月間リターンランク

 モーニングスターはこのほど、2011年2月末までの類似ファンド分類ごとの過去1カ月間のトータルリターン平均をまとめた。

 主要な類似ファンド分類では、「国内小型グロース」(36本)の過去1カ月間のトータルリターンの平均が6.15%の上昇となり、トップとなるなど、日本株に投資するファンドの運用成績が好調だった。商品高によるインフレ懸念、利上げ観測に軟調となる新興国株式が目立つなか、先進国株式に投資するファンドは堅調だった。また、S&P GSCI商品指数連動型などの、コモディティー関連のファンドも上昇した。

 主要な類似ファンド分類のなかでは、「国内大型ブレンド」(220本)は4.13%の上昇となった。「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」(106本)も1.44%上昇したほか、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」(130本)が1.49%上昇した。一方で、新興国株式を投資対象とする「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」(129本)は3.58%の下落となった。「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」(142本)は0.64%の上昇となった。

 下落が目立った類似ファンド分類では、「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」(27本)が4.67%の下落、「国際株式・エマージング・単一国(為替ヘッジなし)」(26本)が3.94%の下落。新興国株式に投資するファンドが1月に続いて大きく下落した。
提供:モーニングスター社
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