「フィデリティ・USリート・ファンド」ポートフォリオマネジャー、米リート市場の動向を語る(3)

 ――現在、当ファンドは新規買い付け申し込みを停止されていますが、この理由と今後の受け付け再開の予定などについて教えていただけますか。
 ビューラー氏「投資家の利益に適うかどうかということが最も重要と考えている。当ファンドでは、1銘柄当たりの最大組み入れ比率を5%までとしており、これ以上ファンドの規模が拡大してしまうとそのような運用が難しくなると考え、新規買い付け申し込みを一時停止することとした。2010年5月にも一度、今回と同様に新規買い付け申し込み停止したが、その後、増資などによりリート市場が拡大したため、募集を再開した。今後についても、どの程度リート市場が拡大するかということを見定め、問題なく運用できるという判断ができたときに募集を再開しようと考えている」

 ――最後に資産全体の何%程度をリートに振り分けるのが適切かなど、投資家に向けた資産運用のアドバイスをいただけますか。
 ビューラー氏「リートはポートフォリオの分散を図るうえで重要な資産クラスのひとつとなっている。ポートフォリオ全体の5%から15%はリートに振り分けるのがよいのではないか。また、リートが保有する不動産のリース期間は長期なので、長期的に保有するのが望ましい。例えば、1990年代末のITブーム時のように、IT関連の株式が選好されるような、特定銘柄のみが注目される相場展開になったときには、需給要因でリートが下落することはある。そのため、短期間ではリスクが非常に高くなることもあるが、長期的には株式よりもリスクは低くなる。また、過去半年くらいで見ても、リスクは下がってきている」

 「これまで話をしてきたように、良好なファンダメンタルズを背景に今後もリートは成長していくものと考えている。リートの資金調達環境は改善してきているため、低水準な物件供給のなかでも引き続き優良な物件を取得することが可能である。今後とも期待してほしい」
提供:モーニングスター社
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