2011年の年間の純資産増加額は「新光 US−REITオープン」がトップ

 モーニングスターはこのほど、2011年の1年間の国内追加型株式投信の純資産増加額ランキングをまとめた。

 純資産額の増加額上位では、「新光 US−REITオープン」<2004093002>が4866億円の増加となりトップだった。同ファンドは2010年7月から2011年7月まで13カ月連続で増加し、2011年4月単月でも1256億円のプラスとなる好調ぶりをみせた。次いで、2位は「ダイワ 米国リート・ファンド(毎月分配型)」<2004052001>の3596億円の増加で、米国REIT(不動産投資信託)に投資するファンドが続いた。3位は「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」<2003041801>の3292億円の増加などとなっている。

 同年は、中東・北アフリカ地域を中心とした民主化運動「アラブの春」に始まり、東日本大震災の発生と原子力発電所のトラブル、欧州財政問題の再燃などから、マーケット環境は大きく揺れ動いた。また、外国為替市場では安全資産とされる円が主要通貨に対し上昇基調となり、海外資産に投資する多くのファンドの運用を悪化させた。TOPIX(東証株価指数)は前年末比18.4%下落した。一方、NYダウ工業株30種平均は同5.53%の上昇となった。こうしたなか、純資産額は減少したファンドの数の方が優勢だった。

 このほか、投資家人気の高い通貨選択型ファンドでは、1466億円増の「ドイチェ・高配当インフラ関連株(レアル)毎」<2010102804>、1258億円増の「日興 ハイブリッド3分法F毎月(新興国通貨)」<2010102904>、1020億円増の「UBS 世界公共インフラ債券豪ドル(毎月)」<2009072406>がトップ10に入った。ただ、円高進行が通貨選択型ファンドのパフォーマンスに影響したとみられ、「UBS 世界公共インフラ債券豪ドル(毎月)」以外の2ファンドは年後半に純資産額の増減がマイナスとなる月が目立った。カテゴリー別では、「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」の増加額の大きさが顕著だったほか、「国際債券・オセアニア(為替ヘッジなし)」、「国内債券・中長期債」などが比較的堅調だった。

 一方、純資産額の減少額の上位では、「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」<1997121801>が9614億円の減少となりトップ。同ファンドは11月に純資産額2兆円を割り込んだ。次いで、「野村 G・ハイ・イールド債券(資源国通貨)毎月」<2010042302>が3199億円の減少、「ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)」<2005022803>が2881億円の減少などと続いた。
提供:モーニングスター社
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