1月の株式投信は4カ月連続の純資金流出も、純資産総額は2カ月連続の増加―1月の投信概況

 投資信託協会は2月13日、1月の投信概況を発表した。1月の単位型を含む株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1510億円の純減となり、4カ月連続の純資金流出となった。4カ月連続の資金純減は、金融ビッグバン以前で現在とはファンドを取り巻く環境が異なり単純比較はできないが、1997年2月から7月に6カ月連続の純減となって以来のこと。一方、運用は大きく改善し2カ月連続でプラスとなり、純資産総額は前月から1兆2011億円増加し47兆9631億円となった。

 同月は、一部米企業で市場予想を上回る四半期決算が相次いだことや、FOMC(米公開市場委員会)声明文でFRB(米連邦準備制度理事会)による低金利政策の継続姿勢が示されたことなどが好感され、米国株式市場が堅調だった。また、豪ドルやブラジルレアルなどの資源国通貨が円に対し上昇基調で推移したことも、国内投信の運用の支援材料となった。投信協会では、こうした運用面での堅調さが投資家の投資意欲にはまだ完全には反映されていない可能性があるとして、来月以降の純資金流出入動向を見定めたいとの見方を示した。

 株式投信(追加型)の商品分類別の資金増減では、インデックス型などが増加したものの、バランス型や国際株式型、国内株式型などがマイナスとなった。通貨選択型などを含むファンドオブファンズも2カ月連続で減少した。これに対し、運用はファンドオブファンズ、バランス型、国際株式型など全体的にプラスとなった。

 なお、公社債投信を含む総合計では、MRF(マネー・リザーブ・ファンド)、CRF(キャッシュ・リザーブ・ファンド)などの資金純増が目立ち、3カ月ぶりの流入超過となった。運用は2カ月連続で増加し、純資産総額は前月比1兆3608億円増の58兆6882億円となった。
提供:モーニングスター社
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