三井住友アセットマネジメントは０９年４月から、東京ＦＭのラジオ番組「クロノス」内で「三井住友アセットマネジメント『マーケットレポート』」（放送時間月−金の７時４０分−７時４４分）を開始。同番組は「ポッドキャスト（インターネットやｉＰｏｄ上で音声や動画のデータファイルを公開し、視聴できる仕組み）」でも視聴可能で、ラジオとインターネットを活用した新しい情報発信の成果を上げている。
　同番組では、「３月期決算企業の株主総会」「世界銀行の経済成長予想」など話題になっている経済関連のキーワードについて、昨年入社後、情報発信力強化の観点から情報戦略ユニットを企画立案し、同ユニットのリーダーを務める営業推進部シニアマネージャーの宗正彰氏が解説する。「対象は、投資をこれから始めようとする人、投資に薄々興味を持っている人。視聴者の興味を引くよう、できるだけ分かりやすく話すことを心掛けている。視聴者にはインターネットのホームページにアクセスしてもらい、そこからデイリーレポート、ウィークリーレポートなどを見てもらうことで、経済全般に関心が向かうよう期待している」（宗正氏）という。
　ホームページではラジオで話したキーワード解説のほか、投資情報として「デイリー」「ウィークリー」「マンスリー」のマーケットレポートがイラストや図表付きで掲載されている。特に「デイリーレポート」は０８年４月以来、毎日掲載している。
　同社は以前、最終顧客とのコンタクトは販売会社頼りだった。しかし、今回、同番組をホームページとポッドキャストで提供することで、最終顧客とのコンタクトが生まれ、そこで聞く意見をマーケティングに生かしている。また、同番組のポッドキャストは放送開始２カ月という異例の早さで、音声コンテンツの評価ランキングとして代表的なアップル社の「ｉＴｕｎｅｓ　Ｓｔｏｒｅ」において、ビジネスカテゴリで全国９位、経営／マーケティングカテゴリで全国３位と、上位にランクインした。「耳で聞くラジオ、目で見るホームページと、ラジオとインターネットは親和性が高い。複数のメディア展開を推進し、今後、当社のブランディング強化も目指す」（宗正氏）としている。
提供：モーニングスター社