楽天投信投資顧問が設定・運用する「楽天　ＵＳリート・トリプルエンジン（レアル）毎」<2010083108>の販売が好調だ。ＳＢＩ証券（集計期間８月２４日から８月３０日）、マネックス証券（同８月２７日から８月３１日）、カブドットコム証券（同８月２８日から９月３日）、楽天証券（同８月２７日から８月３１日）の主要ネット証券４社の直近の販売ランキングでいずれも第１位となった。

　当ファンドは米国の不動産投資信託指数に連動する上場投資信託（以下、米国リートＥＦＴ）と対円でのブラジルレアルのパフォーマンスを反映するユーロ円債（リート連動債）を投資対象とする。（１）米国リートＥＴＦの配当金、（２）「インカムプラス戦略」、（３）「ブラジルレアル戦略」、の３つの利配収入の獲得を狙う商品性の魅力や、カテゴリー内のレアル建てファンドで最も分配金が高い（１万口当たり１６０円、税引き前）こともあって人気化し、２０１０年８月３１日の設定来、２０１２年７月まで２４カ月間連続で純資金流入が続いている。

　２０１２年に入り、ブラジルレアル建てや豪ドル建ての通貨選択型ファンドの分配金引き下げの動きが出ており、直後に流出超過に転じる動きがみられたが、当ファンドは２０１１年１０月以降は分配金を維持しているため（２０１２年９月１１日時点）、乗り換え対象の１つとしても人気を集めているものと思われる。
提供：モーニングスター社