国際投信投資顧問は８月１７日、「グローバル・ソブリン・オープン（毎月決算型）」<1997121801>の８月の分配金を３５円（７月は３０円）に引き上げたと発表した。「グロソブ」は急激な円高などにより基準価格が下落したことなどを理由に２００９年１月に分配金を４０円から３０円に引き下げていた。ただ、その後は市場の混乱も落ち着き、ポートフォリオの内容も円資産の比率を高くする防衛的な姿勢から徐々に外債比率を高めに戻しており、ファンドの運用戦略が奏功する形で、基準価格水準やポートフォリオの利回りなどが回復したという。
　直近では、同じく国際投信の「アジア・パシフィック・ソブリン・オープン（毎月決算型）」<2009011603>も分配金を引き上げている。このところ、特に高い分配金の毎月分配型のファンドに資金が流入する傾向が強まっていることから、分配金の引き上げで投資家の関心を集める目的もあるとみられる。
提供：モーニングスター社