新生インベストメントが新興国のインフラ関連株に投資するファンドを9月29日に設定(1)

 新生インベストメント・マネジメントは9月29日、新興国のインフラストラクチャー関連の企業の株式に投資する「エマージング・インフラ関連株式ファンド」(追加型/海外/株式)の設定・運用を開始する。これまでも新興国のインフラ整備に注目したファンドは存在したが、同ファンドはなかでも「新興国」のインフラ関連企業の株式に投資するという特徴を持っている。当初募集期間は9月7日から9月28日まで。販売会社はSBI証券。決算は年4回(1月21日、4月21日、7月21日、10月21日)。

 「エマージング・インフラ関連株式ファンド」は、エマージング諸国の株式のなかでも、エージング諸国に拠点を置き、上場している株式などを主要投資対象とする(エマージング企業の、先進国市場に上場している預託証書に投資するケースもある)。実際の投資については、インフラ関連の株式の運用に関して世界最大級の陣容を備えるマッコーリー・グループが運用する外国ファンドへの投資を通じて行う(ファンド・オブ・ファンズ形式での投資になる)。また、通常時には、上記の外国ファンドに95%程度投資する(その他は、日本の短期公社債などに投資する国内ファンドに投資する)。また、重要な構造的リスク(システマティックリスク)に対応する形で、株式の実質組入比率を投資信託財産の純資産総額の45%程度まで引き下げる場合がある。実質組み入れ外貨建て資産については、原則為替ヘッジを行わない。

 同ファンドの運用を担当するマッコーリー・グループは、豪州を中心にグローバルに資産運用サービスを展開しており、現在26カ国に70を超える拠点を有する。特に、マッコーリー・グループは世界でも珍しい上場インフラ株式を専門としている大規模な運用チームを有し、12人で構成されるチームはこのファンドの投資先外国ファンドの運用を担当する。特に新興国のインフラ投資については、「各新興国の制度・規制に精通していることが重要」(尾澤浩之取締役)とされるが、同チームではインフラ関連の実物投資も手掛けるなどインフラ投資には特に長けており、加えて世界各地の拠点の情報を活用することで銘柄の選別につなげる。

 実際の銘柄の組み入れは、現時点においては、世界の新興国のインフラ関連の株式のなかから、投資ユニバースとして750銘柄程度のなかから、40−50銘柄程度を投資対象ファンドに組み入れるとみられる。銘柄選別においては、収益成長にフォーカスしたファンダメンタル分析を重視したボトムアップによる銘柄選別が中心となるが、リスクマネジメントのクオリティや競合他社との比較分析、投資先企業のインフラ特性なども勘案して対象銘柄を決定する。「収益成長性と比較的低いビジネスリスク、キャッシュフローなどの先行きの見通しの分りやすさを重視している」(同)という。
 また、新興国株式が投資対象であることから、分散にも留意しており、上位5銘柄への投資比率は純資産総額の40%以下、個別国への投資比率は同30%以下、地域別(アジア、欧州・中東・アフリカ、ラテン・アメリカ)への投資比率は同70%以下とするなど、分散を利かせる。地域別でみると、現時点ではブラジル、メキシコ、香港などが上位となるとみられるという。
提供:モーニングスター社
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