５−９日の通貨別の投信の純流出入額（設定額から解約額を差し引いた金額）についてモーニングスターが集計したところ、前々週の４９０億円の流入超から２０億円の流出超に転じた。２日発表の米７月雇用統計が低調だったことや、米量的緩和縮小の思惑が後退したことでドル安・円高が進行し、円がドル以外の主要通貨に対しても上昇するなか、外貨建て投信売りが進んだ。通貨別に見ると豪ドル建ての１５０億円の流出超（前々週は５０億円の流出超）、ブラジルレアル建ての１１０億円の流出超（同６０億円の流出超）が目立つ。

＜主要通貨別の純流出入（前週末比）／純資産額（８月９日時点）＞
　ブラジルレアル建て投信＝１１０億円の流出／５兆８８２０億円

　豪ドル建て投信＝１５０億円の流出／４兆９４０億円

　米ドル建て投信＝１２０億円の流入／８８５０億円

　トルコリラ建て投信＝６０億円の流入／８０６０億円

　メキシコペソ建て投信＝６０億円の流入／３０９０億円

　ユーロ建て投信＝変わらず／１４２０億円

　南アフリカランド建て投信＝変わらず／１２３０億円

　インドネシアルピア建て投信＝変わらず／１２１０億円

　インドルピー建て投信＝変わらず／３１０億円

　人民元建て投信＝変わらず／２２０億円

　ロシアルーブル建て投信＝変わらず／６０億円

・推計対象ファンドは、前月末時点の追加型株式投信（ＥＴＦ、限定追加型などを除く）のうち、各通貨建ての債券ファンドと通貨選択型ファンド。

・通貨選択型以外はグローバル債券ファンドや複数の新興国に投資する債券ファンドを含まない。

・過去月の償還ファンドは集計に含まれない。また、分配金支払いによる資金流出入は含んでいない。
提供：モーニングスター社