HSBCが「HSBC インド・インフラ株式オープン」を10月1日に設定(1)

 HSBC投信は10月1日、「HSBC インド・インフラ株式オープン」(追加型投信/海外/株式)を設定し、運用を開始する。HSBC投信は「HSBC インドオープン」「HSBC インド株式ファンド(3カ月決算型)」の2ファンドをすでに運用しており、純資産総額は計1315億円超とインド株式のみに投資するファンドとしては国内有数の規模となっている。
 今回、HSBC投信が注目したのが、インド株式の中でも「インフラ」関連。インドで「インフラ」投資の加速が見込まれる中、HSBCグループの調査体制を活用して今後の成長期待の高い「インフラ」関連企業の株式を組み入れる。当初申し込み期間は9月30日まで。年1回決算(6月17日)。販売会社は、安藤証券、いちよし証券、エース証券、SBI証券、香川証券、篠山証券、のぞみ証券、リテラ・クレア証券、山形証券、HSBC証券東京支店、香港上海銀行プライベートバンキング部門。

 「HSBC インド・インフラ株式オープン」は、マザーファンドへの投資を通じ、主としてインド証券取引所に上場しているインフラ関連株式に投資する。運用は、インド株式運用チームによる現地の企業情報を活用し、「Halbis キャピタル・マネジメント(ホンコン)リミテッド」が運用を担当。HSBCグローバル・アセット・マネジメント(シンガポール)リミテッドが投資助言を行う。運用助言を行うHSBCグローバル・アセット・マネジメント(シンガポール)リミテッドはHSBCの他のインド株ファンドでも投資助言を行っている。
 シンガポールのHSBCグローバル・アセット・マネジメントは4人の調査体制、香港のHalbisは9人とグローバルでインド株の調査・運用体制を整えていると同時に、「非常に現地主義」(山本賢司・取締役)と語るように、現地での調査情報を活かす体制を採っている。
 実際の組み入れについては、景気サイクルの分析と個別企業の分析を併用し、投資ユニバース(約160銘柄)の中から30銘柄から80銘柄程度でポートフォリオを構築する予定。投資対象となる銘柄のキーワード「インフラ」とは、道路や鉄道、港湾、空港、灌漑(かんがい)から電力、通信、公共住宅といった新興国の経済発展のために必要不可欠な社会基盤を指し、その関連セクターは幅広いものになっている。
 今回、HSBC投信では、コア・インフラセクターと位置づけたエネルギー、資本財・サービス、素材、電気通信サービス、公益事業から投資ユニバースとして100銘柄を選別、投資ウエートでは投資銘柄は全銘柄の3分の2以上を占めるとしており、金融、情報技術などをインフラ関連セクターと位置づけ、投資ユニバースは約60銘柄、投資ウエートは投資銘柄の3分の1以下とする区別を行う予定だ。
 インドの代表的な株価指数である「Nifty」「SENSEX30」に比べ、ややエネルギーのセクター比率が少ない半面、資本財・サービスや公益事業の比率が高くなっている。一方で、予定組み入れ銘柄では、例えば金融セクターでもインフラ専門の金融会社や不動産関連の金融会社など、今後のインフラ開発の発展により恩恵を受けることが予想される銘柄が精査のうえ組み入れる方針であり、他ファンドとの差別化につながる見通しだ。
提供:モーニングスター社
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