モーニングスターは１月２８日、「ファンド　オブ　ザ　イヤー　２０１３」の受賞ファンドを発表した。１３年は日本株が歴史的な大相場となるなど投資への関心が例年以上に集まった年だったが、どのようなファンドが優れた運用成績を残したのか。各部門の受賞ファンドと、今回特別に設けられた過去１０年以上の長期で優れた運用実績を有する「ファンド　オブ　ザ　ディケード　２０１３」の受賞ファンドを紹介する。

＜「ファンド　オブ　ザ　イヤー」、最優秀賞ファンド＞

●国内株式型
　「優良日本株ファンド『愛称：ちから株』」（三菱ＵＦＪ投信）が最優秀賞を受賞した。１３年のトータルリターンは７８．５５％と、参考指数を２７．０８％、類似ファンド分類平均を２１．２６％いずれも上回った。

●国際株式型
　最優秀賞に輝いたのは「フィデリティ・欧州中小型株・オープンＢコース（為替ヘッジなし）」（フィデリティ投信）。英国および欧州大陸の中・小型の高成長企業を主要投資対象とする。１３年のトータルリターンは６３．８６％と、類似ファンド分類平均を１３．７７％上回り、１７本中で第３位となった。

●債券型
　「メキシコ債券オープン（毎月分配型）『愛称：アミーゴ』」（大和住銀投信投資顧問）が最優秀賞の栄冠に輝いた。当ファンドは実質的にメキシコ・ペソ建ての債券に主に投資する。１３年のトータルリターンは２０．６７％となり、類似ファンド分類平均を１７．０１％上回った。

●ハイ・イールド債券型
　最優秀賞を獲得したのは「ＤＷＳユーロ・ハイ・イールド債券ファンド（毎月分配型）Ｂコース（円ヘッジなし）」（ドイチェ・アセット・マネジメント）。実質的に欧州のハイ・イールド（高利回り）債を中心に投資する。１３年のトータルリターンは３７．４６％と、類似ファンド分類平均を１８．２３％上回り、類似ファンド分類内で１６５本中第２位となった。

●オルタナティブ＆バランス型
　「Ｊ−ＲＥＩＴオープン（年４回決算型）」（野村アセットマネジメント）が最優秀賞を勝ち取った。１３年のトータルリターンは４５．７１％となり、通貨選択型ファンドを除いた類似ファンド分類内では２２本中第２位と、実質的にトップクラスの運用成績となった。

＜「ファンド　オブ　ザ　イヤー」、優秀賞ファンド＞

「ファンド　オブ　ザ　イヤー」で優秀賞を受賞したファンドは以下の通り。

●国内株式型部門
「ＭＨＡＭ　新興成長株オープン『愛称：Ｊ−フロンティア』」（みずほ投信投資顧問）
「中小型株式オープン『愛称：投資満々』」（三井住友トラスト・アセットマネジメント）
「トヨタグループ株式ファンド」（三井住友アセットマネジメント）
「キャピタル　日本株式ファンド」（キャピタル・インターナショナル）
「ダイワ・ニッポン応援ファンドＶｏｌ．３−フェニックスジャパン−」（大和証券投資信託委託）

●国際株式型部門
「アメリカン・ドリーム・ファンド」（新生インベストメント・マネジメント）
「アメリカン・ニュー・ステージ・オープン」（三菱ＵＦＪ投信）

●債券型部門
「インベスコ　オーストラリア債券ファンド（毎月決算型）」（インベスコ投信投資顧問）
「短期豪ドル債オープン（毎月分配型）」（大和住銀投信投資顧問）
「エマージング・ソブリン・オープン（毎月決算型）」（国際投信投資顧問）
「フロンティア・ワールド・インカム・ファンド」（新光投信）
「ＤＷＳ　グローバル公益債券ファンド（毎月分配型）Ｂコース（為替ヘッジなし）」（ドイチェ・アセット・マネジメント）
「ニッセイ　主要通貨債券ファンド（毎月分配型）『愛称：ハニカム』」（ニッセイアセットマネジメント）
「ＵＢＳ　公益・金融社債ファンド（為替ヘッジなし）『愛称：めばえ』」（ＵＢＳグローバル・アセット・マネジメント）

●ハイ・イールド債券型部門
「フィデリティ・ＵＳハイ・イールド・ファンド」（フィデリティ投信）
「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド（ユーロコース）」（アムンディ・ジャパン）

●オルタナティブ＆バランス型部門
「ＧＷ７つの卵」（日興アセットマネジメント）
「フィデリティ・ＵＳリート・ファンドＢ（為替ヘッジなし）」（フィデリティ投信）
「三菱ＵＦＪ　Ｊリートオープン（３カ月決算型）」（三菱ＵＦＪ投信）
「ダイワ・ＵＳ−ＲＥＩＴ・オープン（毎月決算型）Ｂコース（為替ヘッジなし）」（大和証券投資信託委託）
「クルーズコントロール」（ＤＩＡＭアセットマネジメント）

提供：モーニングスター社