3月末のETF除く米投信純資産額でバンガードが初の2兆ドル突破、アクティブの人気も持続

 14年3月末時点における米国の委託会社別純資産額(ETF、MMF、ファンド・オブ・ファンズなど除く)では、バンガードが2兆99億ドル(約206兆円)で第1位となった。ETF「含む」では、2013年4月にすでに2兆ドルの大台を上回っていたが、今回はETF「除く」でも集計可能な1993年以降で初めて大台を突破した。

 過去1年間では、米国の金利低下などを受けて、エクスペンスレシオ(日本の信託報酬に相当)0.23%という低コストで米国以外の投資適格債に投資を行う「Vanguard Total International Bond Index Fund Investor Shares」を含めて3本のファンドが170億ドル以上、全体でも772億ドルの資金流入超過となったことが寄与した。ちなみに、日本のETFを除いた公募追加型株式投信の純資産残高は54兆円であり、バンガードは1社で日本の3倍以上の資産を運用していることになる。

 純資産額ランキングでは、第2位はフィデリティ、第3位はアメリカンファンズ(キャピタル)などとなっており、トップ10の顔ぶれには1年前とまったく変化がなかったものの、第4位のピムコが688億ドルの大幅な資金流出となったほか、フィデリティ、アメリカンファンズも資金流出となっており、バンガードとは明暗が分かれた。

 一方、過去1年間のファンド全体の資金流出入額をパッシブ、アクティブの区別でみると、パッシブが1374億ドル、アクティブも665億ドルといずれも資金流入超過となっている。米国の投資家は低コストで投資機会を提供するバンガードを強く支持しながらも、よいアクティブファンドであれば購入する、という姿勢には大きな変化はないようだ。
提供:モーニングスター社
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