3月株式投信の純資産額は65兆6551億円、07年12月以来の高水準―3月の投信概況
投資信託協会は11日、3月の投信概況を発表した。3月の単位型を含む株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は4438億円の純増と、年初から3カ月連続で純資金流入となった。運用増減も外国為替市場での円安進展などから4713億円増と、2カ月連続で増加となった。この結果、純資産額は前月比9151億円増の65兆6551億円となり、07年12月以来の高水準となった。
3月は、TOPIX(東証株価指数)が月末に前月末比0.72%の下落となった。ウクライナ情勢をめぐる緊張感がさらに高まったことや、消費増税後の景気の落ち込みに対する警戒感などから下落した。一方、米国株式は、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が市場の予想よりも早い時期の利上げを示唆したことなどを受けて一時的に売りが優勢となる場面もあったものの、主要経済指標が市場予想を上回ったことなどが好感されて上昇した。
外国為替市場では、中国の経済指標の悪化などを受けて、投資家のリスク許容度が低下し、一時的に円買い・ドル売りが進む場面もあったが、米国株式市場の反発を受けて投資家のリスク選好の動きが戻ると、円安・ドル高が進んだ。
商品分類(投信協会の新分類基準)別の資産増減では、3月は海外株式や内外資産複合などが純資金流入となった一方、内外債券や海外資産複合などが純資金流出となった。運用では海外債券や海外株式などがプラスとなった一方、国内不動産投資や国内債券などがマイナスとなった。
なお、公社債投信を含む総合計では、資金増減が1億円増と小幅ながら9カ月連続で純資金流入となり、運用増減は4713億円増と、2カ月連続で増加した。純資産額は4713億円増の80兆1638億円となり、こちらも2カ月連続で増加となった。
提供:モーニングスター社
3月は、TOPIX(東証株価指数)が月末に前月末比0.72%の下落となった。ウクライナ情勢をめぐる緊張感がさらに高まったことや、消費増税後の景気の落ち込みに対する警戒感などから下落した。一方、米国株式は、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が市場の予想よりも早い時期の利上げを示唆したことなどを受けて一時的に売りが優勢となる場面もあったものの、主要経済指標が市場予想を上回ったことなどが好感されて上昇した。
外国為替市場では、中国の経済指標の悪化などを受けて、投資家のリスク許容度が低下し、一時的に円買い・ドル売りが進む場面もあったが、米国株式市場の反発を受けて投資家のリスク選好の動きが戻ると、円安・ドル高が進んだ。
商品分類(投信協会の新分類基準)別の資産増減では、3月は海外株式や内外資産複合などが純資金流入となった一方、内外債券や海外資産複合などが純資金流出となった。運用では海外債券や海外株式などがプラスとなった一方、国内不動産投資や国内債券などがマイナスとなった。
なお、公社債投信を含む総合計では、資金増減が1億円増と小幅ながら9カ月連続で純資金流入となり、運用増減は4713億円増と、2カ月連続で増加した。純資産額は4713億円増の80兆1638億円となり、こちらも2カ月連続で増加となった。
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