純資金流入は5カ月連続、国際REIT型と国際債券型が人気けん引―5月の推計純資金流入
モーニングスターはこのほど、モーニングスター独自の推計による国内追加型株式投信の5月の純資金流出入額(ETF除く)をまとめた。5月は全体で3917億円の純資金流入と、5カ月連続の純資金流入となった。国際REIT型と国際債券型への資金流入が目立ち、全体として資金流入超の傾向が続いている。
個別ファンドの純資金流入額をみると、第1位は「ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎」で、1126億円の純資金流入となった。同ファンドは高水準の資金流入が続き、2カ月連続で純資金流入1位。純資産残高も2014年5月末時点で8010億円と初めて8000億円の大台に到達し、追加型株式投信(ETFを除く)の中で6位と上位に入っている。
純資金流入額の第2位は、「フィデリティ・USハイ・イールドF」となり、4月の3位から順位を上げた。純資金流入額は562億円と引き続き高水準で、国内純資産残高トップの座をキープした。3位は純資金流入額376億円で「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券(リラ)」、4位は純資金流入額339億円で「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券(豪ドル)」がそれぞれランクイン。これらのファンド以外にも純資金流入額上位20位までに欧州のハイ・イールド債券に投資するファンドが2本(第15位「欧州ハイ・イールド債券(毎月決算型)ユーロ」、第17位「欧州ハイ・イールド・ボンド(豪ドルコース)」)が登場しており、欧州はハイ・イールド債券の主要な投資対象地域として人気が高い。
一方、100億円以上流入した5月の新規設定ファンドは4本で、4月から本数は変わらなかった。新規設定ファンドで純資金流入額が最も大きかったのは、「米国リート・インカム・プレミアム・F(毎月)」で323億円となり、全体では第5位だった。次いで、第7位が「日本経済再生戦略株式ファンド」で247億円となり、100億円以上の純資金流入となったファンドの中で唯一の国内株式ファンドと、孤軍奮闘した。
一方、個別ファンドの純資金流出額ランキングをみると、「野村 ハイパーブル・ベア3(ブル3)」が325億円の純資金流出で第1位。第2位は、「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」が263億円の純資金流出となり、5月の同ランキング1位からは退いたが、以前として高水準の資金流出が続いている。3位は「ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型)」の220億円となった。
大分類別では、「国際REIT型」が1203億円の純資金流入で1位。国際REIT(不動産投資信託)は米長期金利が低下基調を強め、資金調達コストが引き続き低水準となるとの見方が強いことも追い風だ。個別ファンドでは、前述の新規設定ファンド「米国リート・インカム・プレミアム・F(毎月)」に加え、国内純資産残高2位の「新光 US−REITオープン」も270億円の純資金流入と、引き続き投資家の人気を集めている。純資金流入の2位は「国際債券型」の1187億円となった。
カテゴリー別では、「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」が1984億円の純資金流入で4月に引き続き、第1位となった。「フィデリティ・USハイ・イールドF」のほか、欧州のハイ・イールド債券に投資するファンドへの資金流入が目立つ。第2位は、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」で951億円の純資金流入となったが、1位と大差を付けられている。同カテゴリーの個別ファンドでは全体のランキングで1位となった「ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎」が存在感を示すが、それ以外に100億円以上流入したファンドはない。
一方、純資金流出額ランキングで第1位となったのは、「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」で、714億円の純資金流出となった。第2位は「国際債券・エマージング・単一国(為替ヘッジなし)」の409億円の純資金流出となり、新興国関連資産の資金流出に歯止めが掛かっていない。
提供:モーニングスター社
個別ファンドの純資金流入額をみると、第1位は「ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎」で、1126億円の純資金流入となった。同ファンドは高水準の資金流入が続き、2カ月連続で純資金流入1位。純資産残高も2014年5月末時点で8010億円と初めて8000億円の大台に到達し、追加型株式投信(ETFを除く)の中で6位と上位に入っている。
純資金流入額の第2位は、「フィデリティ・USハイ・イールドF」となり、4月の3位から順位を上げた。純資金流入額は562億円と引き続き高水準で、国内純資産残高トップの座をキープした。3位は純資金流入額376億円で「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券(リラ)」、4位は純資金流入額339億円で「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券(豪ドル)」がそれぞれランクイン。これらのファンド以外にも純資金流入額上位20位までに欧州のハイ・イールド債券に投資するファンドが2本(第15位「欧州ハイ・イールド債券(毎月決算型)ユーロ」、第17位「欧州ハイ・イールド・ボンド(豪ドルコース)」)が登場しており、欧州はハイ・イールド債券の主要な投資対象地域として人気が高い。
一方、100億円以上流入した5月の新規設定ファンドは4本で、4月から本数は変わらなかった。新規設定ファンドで純資金流入額が最も大きかったのは、「米国リート・インカム・プレミアム・F(毎月)」で323億円となり、全体では第5位だった。次いで、第7位が「日本経済再生戦略株式ファンド」で247億円となり、100億円以上の純資金流入となったファンドの中で唯一の国内株式ファンドと、孤軍奮闘した。
一方、個別ファンドの純資金流出額ランキングをみると、「野村 ハイパーブル・ベア3(ブル3)」が325億円の純資金流出で第1位。第2位は、「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」が263億円の純資金流出となり、5月の同ランキング1位からは退いたが、以前として高水準の資金流出が続いている。3位は「ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型)」の220億円となった。
大分類別では、「国際REIT型」が1203億円の純資金流入で1位。国際REIT(不動産投資信託)は米長期金利が低下基調を強め、資金調達コストが引き続き低水準となるとの見方が強いことも追い風だ。個別ファンドでは、前述の新規設定ファンド「米国リート・インカム・プレミアム・F(毎月)」に加え、国内純資産残高2位の「新光 US−REITオープン」も270億円の純資金流入と、引き続き投資家の人気を集めている。純資金流入の2位は「国際債券型」の1187億円となった。
カテゴリー別では、「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」が1984億円の純資金流入で4月に引き続き、第1位となった。「フィデリティ・USハイ・イールドF」のほか、欧州のハイ・イールド債券に投資するファンドへの資金流入が目立つ。第2位は、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」で951億円の純資金流入となったが、1位と大差を付けられている。同カテゴリーの個別ファンドでは全体のランキングで1位となった「ドイチェ・高配当インフラ関連株(米ドル)毎」が存在感を示すが、それ以外に100億円以上流入したファンドはない。
一方、純資金流出額ランキングで第1位となったのは、「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」で、714億円の純資金流出となった。第2位は「国際債券・エマージング・単一国(為替ヘッジなし)」の409億円の純資金流出となり、新興国関連資産の資金流出に歯止めが掛かっていない。
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