14年、米最優秀ファンドマネジャー発表― “カリスマ”の時代に幕、チームで成果(後編)
オルタナティブ部門では、「Boston Partners Long/Short Equity」を運用するボストン・パートナーズ社のRobert T. Jones氏らが受賞した。
株式の買い建て(ロング)と売り建て(ショート)を組み合わせて相場状況に左右されないパフォーマンスを目指す「ロング・ショート戦略」を行う。このようなヘッジファンドの運用戦略は比較的新しい分野であり、経験年数が少ないファンドマネジャーが多い。こうしたなか、Robert氏は10年以上同ファンドの運用を担当しており、この分野では最も経験が豊富なファンドマネジャーの一人だ。米国株が上昇相場となるなかでも先安観が強い銘柄を見極め、ツイッターやネットフリックスなどのカラ売りでリターンを上積みした。また、ファンドマネジャーが自身の運用するファンドに100万ドル以上の自己資金を投じている点も投資家との利害を一致させる姿勢の表れとして評価された。
アロケーション部門では、ターゲットイヤー型ファンドのシリーズ「JPMorgan SmartRetirement Target−date Series」を運用するJPモルガン社のAnne Lester氏らが受賞した。ターゲットイヤー型ファンドとは、投資家が退職する年に合わせてリスク資産の構成比率を変化させるファンドで、こうしたファンドの受賞はファンドマネジャー・オブ・ザ・イヤー史上で初めて。同ファンドの強みは機動的な資産配分比率の変更と組み入れファンドの“目利き”だ。14年は米国大型株のオーバーウエートがプラスのリターンに寄与。REIT(不動産投資信託)やハイ・イールド債券、コモディティーなどより広範な分散を図ったことも安定的なパフォーマンスを実現している。
*モーニングスターは日本で、国内公募追加型株式投信を対象にした14年の「ファンド・オブ・ザ・イヤー」を1月30日に発表する。
提供:モーニングスター社
株式の買い建て(ロング)と売り建て(ショート)を組み合わせて相場状況に左右されないパフォーマンスを目指す「ロング・ショート戦略」を行う。このようなヘッジファンドの運用戦略は比較的新しい分野であり、経験年数が少ないファンドマネジャーが多い。こうしたなか、Robert氏は10年以上同ファンドの運用を担当しており、この分野では最も経験が豊富なファンドマネジャーの一人だ。米国株が上昇相場となるなかでも先安観が強い銘柄を見極め、ツイッターやネットフリックスなどのカラ売りでリターンを上積みした。また、ファンドマネジャーが自身の運用するファンドに100万ドル以上の自己資金を投じている点も投資家との利害を一致させる姿勢の表れとして評価された。
アロケーション部門では、ターゲットイヤー型ファンドのシリーズ「JPMorgan SmartRetirement Target−date Series」を運用するJPモルガン社のAnne Lester氏らが受賞した。ターゲットイヤー型ファンドとは、投資家が退職する年に合わせてリスク資産の構成比率を変化させるファンドで、こうしたファンドの受賞はファンドマネジャー・オブ・ザ・イヤー史上で初めて。同ファンドの強みは機動的な資産配分比率の変更と組み入れファンドの“目利き”だ。14年は米国大型株のオーバーウエートがプラスのリターンに寄与。REIT(不動産投資信託)やハイ・イールド債券、コモディティーなどより広範な分散を図ったことも安定的なパフォーマンスを実現している。
*モーニングスターは日本で、国内公募追加型株式投信を対象にした14年の「ファンド・オブ・ザ・イヤー」を1月30日に発表する。
提供:モーニングスター社