「ファンド オブ ザ イヤー2014」発表、最優秀賞8ファンドの顔ぶれ(1)

 モーニングスターは1月30日、2014年の「ファンド オブ ザ イヤー」受賞ファンドを発表した。14年は先進国の緩和的な金融政策を背景にREIT(上場不動産投信)の好調さが目立った。NISA(少額投資非課税制度)が開始し、初心者向きのバランスファンドも注目された。こうしたなか、16回目となる今回の「ファンド オブ ザ イヤー」ではREIT型部門を新設したほか、資産比率を機動的に変更するバランスファンドを対象とするフレキシブル・アロケーション型部門を新設。全8部門で、定量・定性分析に基づき14年の運用成績が総合的に優秀と判断された41ファンドが受賞した。独自の運用で好パフォーマンスを達成した各部門の最優秀賞ファンド8本を紹介する。

<国内株式型部門(対象ファンド数782本)>

 「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」の14年のトータルリターンは26.13%と、類似ファンド分類平均を15.53%上回り、同分類内で第2位となった。暦年のトータルリターンでは14年までの過去6年間すべてで同平均を上回っており、長期のパフォーマンスも良好である。モーニングスターレーティングは12年4月以降、4ツ星以上と、相対的な運用の効率性も高い。

<国際株式型部門(対象ファンド数1034本)>

 「三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン」の14年のトータルリターンは22.07%と、類似ファンド分類平均を8.62%上回り、同分類内で上位12%となった。シャープレシオも2.18と同平均を1.14上回り、運用の効率性も優れている。暦年のトータルリターンは14年までの過去9年間のうち、8年間で同平均を上回っており、相場の上昇・下落局面にかかわらず優れた運用成績を残している。

<債券型部門(対象ファンド数892本)>

 「高金利先進国債券オープン(毎月分配型)」の14年のトータルリターンは16.44%と、類似ファンド分類平均を3.96%上回り、上位15%の運用成績となった。暦年のトータルリターンは過去10年間のうち8年間で類似ファンド分類平均を上回る圧勝となった。経済・市場環境の分析に基づき投資国の入れ替えや投資比率の変更を機動的に行うことにより、長期で良好なパフォーマンスを実現している。

<高利回り債券型部門(対象ファンド数661本)>

 「野村インド債券ファンド(毎月分配型)」の14年のトータルリターンは27.35%と、類似ファンド分類平均を14.56%上回り、同部門でトップとなった。当ファンドが投資するインド債券は相対的な利回りの高さやインフレの安定に加え、モディ新首相の経済改革への期待から良好なパフォーマンスとなった。特に当ファンドではインドルピー建て債券と米ドル建て債券を適切に配分したことがプラスに寄与した。

◎(2)に続く
提供:モーニングスター社
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