「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」など国際株式・ヘッジありがリターン上位――11月の投信市場

 モーニングスターがまとめた11月の投信市場における類似ファンド分類ごとの1カ月リターン平均では、主要な類似ファンド分類平均のなかでみると、「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」(8本)の過去1カ月のトータルリターンの平均が3.23%の上昇となるなど、為替市場が乱高下する中、国際株式・為替ヘッジありのタイプのファンドが上位に並んだ。また、「株式ベア型」(3本)の過去1カ月のトータルリターンの平均が11.61%と1位となった。
 11月の海外株式市場では、米国での低金利継続見通しが強まる中、株式市場に資金が流入する形となり、堅調を保った。特に米国株式市場では、前月末比6.51%の上昇と、5カ月連続上昇した。一方、TOPIX(東証株価指数)は、前月末比で6.12%の下落となった。日本の株式市場で大型増資への懸念が強まる中、外国為替市場で一時1ドル=84円台まで円高・米ドル安が進んだことが、売りにつながった。この間、大きく下落したのが「J−REIT」(22本)で、9.83%の下落となった。「国内小型グロース・純資産額100億円未満」(26本)は9.22%の下落と、小型株の下落も目立った。
 10月に新規設定された追加型ファンドは計38本。通貨選択型の大型ファンドの設定が相次いだ。当初募集金額は「野村エマージング債券投信(レアル)毎月」<2009111708>が905億円超、「ダイワ・ブラジル株式オープン―リオの風―」<2009112502>が930億円超と大きな金額を集めた。
提供:モーニングスター社
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