新光投信が「みずほハイブリッド証券ファンド(通貨選択型)」設定(2)

 新光投信は11月16日、劣後債や優先証券などのハイブリッド証券に投資する「通貨選択型」ファンドの「みずほハイブリッド証券ファンド(通貨選択型)」およびマネープールファンドの設定・運用を開始した。

 新光投信が今回、ハイブリッド証券を投資対象とした背景については、2008年、世界の金融市場がリーマン・ショックによる混乱を受けたあと、2009年以降、金融市場が徐々に安定性を取り戻しつつある現在、相対的に高い信用格付けと利回りが魅力として挙げられる。

 足元の市場環境としては、金融機関の完全国有化リスクなどは後退しており、また景気底入れによって資金調達環境は改善している。一方で、一部の金融機関では繰り上げ償還の見送りや利払いの繰り延べが増加するリスクがあるとも指摘している。

 なお、直近では、11月25日にアラブ首長国連邦のドバイ首長国で「ドバイ・ワールド」傘下の不動産開発会社「ナキール」の債権者に対する債務返済の繰り延べを求める声明を発表するなど、金融市場に一時混乱があったものの、ハイブリッド証券市場の動きは比較的落ち着いているという。

 個人投資家にとってはまだ知名度の低い面もあるハイブリッド証券だが、2009年4月に設定した「新光金融リカバリー・ファンド」でもハイブリッド証券を投資対象としてファンドを運用しており、今回の「みずほハイブリッド証券ファンド(通貨選択型)」の設定に至ったという。

 今回、これまでの「通貨選択型」ファンドでもあまり選択されていない、ロシアルーブルやインドルピー、中国元といった新興国の通貨も選択可能となっている。

 基本的には通貨を選択することで為替取引によるプレミアム(または、コスト)を狙う商品設計となっているが、今回の「みずほハイブリッド証券ファンド」では全8通貨に対し、(1)高金利通貨−資産価値の変動は大きいが相対的に高い利回り水準が魅力(2)高成長国通貨−高い経済成長により長期的に通貨価値の上昇が期待できる(3)先進国通貨−成長性や金利水準では新興国通貨に劣る部分があるものの、相対的に通貨変動が少ない――といった特徴付けを行い、対象通貨を選別している(このほか、資源国通貨<商品価格に左右されやすい>などの特徴付けもある)。
 それぞれのニーズ、局面に応じた通貨選択が可能な仕組みを整えている。
提供:モーニングスター社
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