追加型投信、NISA2年目の今年は歴代4番目の流入規模となる見通し
NISA(少額投資非課税制度)が2年目を迎え、投資信託への資金流入が加速している。金融庁が9月に発表した「NISA口座の開設・利用状況調査(平成27年6月末現在)」によると、14年1月の制度開始以降、NISA口座を利用した買い付けの商品別内訳は上場株式の31.4%に対し、投資信託(単位型等含む)が66.4%と約2倍となっている。また、NISA口座を利用した投資信託の買い付け額は、昨年が1兆9440億円であったのに対し、今年は前半だけで1兆5038億円と、その利用が顕著に増えていることがわかる。来年は年間の非課税枠が現行の100万円から120万円へと拡大されるうえ、ジュニアNISAも創設されるため、NISA経由での資金流入は加速すると見られる。
モーニングスターの調査では、10月末時点における年初来の国内追加型株式投資信託(注)への純資金流入額は5兆3904億円と、10年の5兆4361億円に匹敵する規模となっている。11月は、19日時点で669億円(推計値)の純資金流出と見られるが、それまで1月から10月までは月次ベースで純資金流入が継続しており、この調子が続けば07年、06年、05年に次ぐ歴代4番目の高水準となる見通しだ。
11月19日時点でファンド別の年初来資金流入額を見ると、1位の「アジア・オセアニア好配当成長株(毎月)」<2005102701>が3615億円の純資金流入となっているが、同ファンドに限らず高配当株式関連のファンドは人気を集めている。続いて、2位の「日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)」<2014040403>は3350億円の純資金流入となっている。同ファンドのように「カバードコール戦略」を用いたファンドは、この1−2年で新規設定が相次いでおり、純資金流入額上位にも多数見られる。一方で、ハイイールド債券ファンドや、新興国関連のファンドは資金流出の傾向が目立っている。
(注)ETF除く。個人投資家が金融機関の窓口やネット証券などで購入できるファンドが対象で、確定拠出年金向けやラップ口座専用、限定追加型のファンドも除く。
提供:モーニングスター社
モーニングスターの調査では、10月末時点における年初来の国内追加型株式投資信託(注)への純資金流入額は5兆3904億円と、10年の5兆4361億円に匹敵する規模となっている。11月は、19日時点で669億円(推計値)の純資金流出と見られるが、それまで1月から10月までは月次ベースで純資金流入が継続しており、この調子が続けば07年、06年、05年に次ぐ歴代4番目の高水準となる見通しだ。
11月19日時点でファンド別の年初来資金流入額を見ると、1位の「アジア・オセアニア好配当成長株(毎月)」<2005102701>が3615億円の純資金流入となっているが、同ファンドに限らず高配当株式関連のファンドは人気を集めている。続いて、2位の「日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)」<2014040403>は3350億円の純資金流入となっている。同ファンドのように「カバードコール戦略」を用いたファンドは、この1−2年で新規設定が相次いでおり、純資金流入額上位にも多数見られる。一方で、ハイイールド債券ファンドや、新興国関連のファンドは資金流出の傾向が目立っている。
(注)ETF除く。個人投資家が金融機関の窓口やネット証券などで購入できるファンドが対象で、確定拠出年金向けやラップ口座専用、限定追加型のファンドも除く。
提供:モーニングスター社