相場急落で逆張り、日経平均連動型に1000億円超流入―2016年1月推計資金流出入

 <全体は6361億円の純資金流入、4カ月ぶり高水準>

 モーニングスターの独自推計によると、国内追加型株式投信(ETF除く)は2016年1月に6361億円の純資金流入と、4カ月ぶりの高水準となった。流入超過は14カ月連続。モーニングスター大分類別で見ると、流入額の第1位は「国内株式型」で3624億円。第2位は「国際REIT型」で2137億円、第3位は「国際株式型」で604億円だった。

 「国内株式型」の純資金流入額は前月比で30.66%増加し、大分類別では2カ月連続で第1位となった。同月は日経平均株価が中国株安や地政学リスクの高まりなどを背景に7.96%下落するなか、日経平均株価連動型ファンドへの資金流出入額は前月の794億円から1337億円へ大きく増えており、逆張り狙いの投資家が多かったようだ。

 また、大分類別で第2位となった「国際REIT型」については、米国における2015年12月の利上げ開始後も長期金利が落ち着いていることから資金調達コスト増などへの懸念が後退するなか、高利回り商品としてのREITを見直す動きが1月も持続した。27日にFRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利を据え置き利上げを急がない姿勢を示したこともREITの下支え要因となったようだ。個別ファンドの純資金流入額上位を見ても、全ファンドのなかで第1位が「フィデリティ・USリートB」(H無)」<2003120902>で598億円と、前月の2位からランクアップ。第2位は「新光 US‐REITオープン」<2004093002>で490億円、第3位は「ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)」<2004032603>で405億円と、「国際REIT型」ファンドが上位を占めた。

 <引き続きハイ・イールド債券が流出額第1位も、解約の動きはやや一服>

 一方、大分類別の純資金流出額は「国際債券型」が7カ月連続で第1位となった。「国際債券型」のなかでも資金流出が目立つのはハイ・イールド債券。モーニングスターカテゴリー別で見た流出額第1位は前月に引き続き「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」となった。もっとも、同カテゴリーの流出額は586億円と1000億円超えだった前月から大きく縮小。原油価格急落や一部の米国籍ファンド清算をめぐる懸念を背景にしたハイ・イールド債券ファンド解約の動きはやや一服感が出ている。
提供:モーニングスター社
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