「HSBCブラジルオープン」――消費とインフラに注目、過去1年間のトータルリターンは132%(1)

 2009年11月末時点での過去1年間のトータルリターンの平均が、65.83%と主要な類似ファンド分類のなかでは最も優れたパフォーマンスとなった「国際株式・エマージング」。なかでも好調なパフォーマンスとなったのがおもにブラジル株式に投資するファンドだ。

 「HSBCブラジルオープン」(追加型/海外/株式)は過去1年間のトータルリターンが132.81%と最も大きく上昇する結果となった。2009年は2016年の夏季五輪の開催地がブラジル・リオデジャネイロに決定したことで、ブラジルは大きな注目を集めた。HSBCではブラジル経済が2010年以降も成長を続けるとの強気の見通しを示している。過去3カ月間のトータルリターンは18.9%、過去6カ月間は44.2%となっている。年1回(3月30日)決算。なお、「HSBCブラジルオープン」の12月22日時点の純資産額は2577億1100万円となっている。

 「HSBCブラジルオープン」は、マザーファンド「HSBCブラジルマザーファンド」への投資を通じ、おもにブラジルの証券取引所に上場する株式に投資する。運用はHSBCのブラジル現地のHSBCバンクブラジルエスエイ−Banco Multiploのブラジル株式運用チームが行う。
 ベンチマークはブラジル株式市場の一般的な株価指数として知られるボベスパ指数ではなく、MSCIブラジル10/40指数(円ベース)を利用し、中長期的にこれを上回る投資成果を目指す。
 MSCIブラジル10/40指数は、より一般的なMSCIブラジル指数と比較して、時価総額が大きな銘柄で1銘柄ごとの構成比率の上限を10%以下となるようにする、5%を超える銘柄グループの合計が上限40%を超えないようにするといった条件下で構成された指数となっている。
 ボベスパ指数の構成銘柄ではヴァーレ、ペトロブラスの構成比率の合計が35%(2009年9月末時点)と非常に大きいが、このベンチマークではこれら時価総額の大きな銘柄の組み入れを制限することになり、比較的時価総額の小さな銘柄も結果として投資対象となることになる。
提供:モーニングスター社
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