<★★★★★>「アジアハイ・イールド・プラス」、6%以上の高利回りが価格変動のクッション(下)

 「アジアハイ・イールド・プラス(毎月決算型)(為替ヘッジなし)」<2012082701>(★★★★★、評価基準日=2月29日)を運用する岡三アセットマネジメント 債券運用部シニアファンドマネージャーの大久保公隆氏に、ファンドの特徴と運用状況について聞いた。

 (上)からつづく

 ――アジアのハイ・イールド債券市場は?

 アジアのハイ・イールド債券は、市場規模がそれほど大きくないことから、流動性に問題のある銘柄も少なくありません。特に、「リスクオフ」の様相を強める場面では、ビットとオファーの間隔が大きく開いて、取引コストが拡大しやすい状況となることがあります。このため、不安定な相場が続いている現在は、リスク管理に徹した運用を行っています。

 流動性リスクがあるような銘柄を避け、ハイ・イールド債の中では格付が高いBB格に近い銘柄を中心に運用しています。インデッスクの利回りが直近8%程度ですが、現在のポートフォリオについては6%台にしています。

 アジアのCB市場もハイ・イールド債と同じような状況で、中国のウエートが大きな市場です。昨年8月以降は、ディフェンシブ銘柄を厚めにしたポートフォリオで、慎重な運用をしています。

 ――当面の運用環境は?

 2016年は厳しい1年になるだろうとみています。年初からアジアの株式市場は大きく揺らいでいますが、簡単にはこの不安定な状態が落ち着くとは思えません。慎重なスタンスで運用する必要があると考えています。

 ただ、昨年に好調なパフォーマンスをみせた中国の不動産は、今年もしっかりするのではないかと期待しています。中国としても、経済のハードランディングは避けたいでしょうから、不動産市場の急落は望まないはずです。不動産市場に大きな波乱がなければ、不動産関連のハイ・イールド債は十分に魅力的な投資対象になります。引き続き慎重に銘柄を選定し、確信度の高い銘柄に投資していく方針です。

 慎重にリスクを抑制したポートフォリオでも6%程度の利回りがあるアジアのハイ・イールド債券は、引き続き魅力的な市場です。為替リスクはドル円だけを気にすればよいので、為替の状況については把握しやすいと思います。日銀のマイナス金利導入に伴い、利回りで魅力のある資産が国内で少なくなっています。アジアの利回りに投資することもひとつの方法です。

 アジアの経済は、短期的には成長が鈍化することもあるでしょうが、中・長期的には高い成長期待があると思います。ハイ・イールド債の利回りの魅力は、長く保有することでより強く感じていただけるため、中・長期の投資対象としても「アジアハイ・イールド・プラス」をご検討いただきたいと思います。
提供:モーニングスター社
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