<★★★★>USストラテジック・インカムF、複数種の米債券に分散しシャープレシオの最大化を追求(下)
DIAMアセットマネジメントが運用する「USストラテジック・インカム・ファンド Bコース」(愛称:債券王)<2013030802>(★★★★、評価基準日=3月31日)について、DIAMアセットマネジメント 外部委託運用グループのポートフォリオマネジャーの伊藤英佑氏にファンドの特徴について聞いた。
(上)からつづく
――「ジャナス・コア・プラス戦略」の運用プロセスは?
たとえば、景気回復局面にあった2012年に年率リターンが米国債券インデックスを大幅にアウトパフォームしましたが、この際には、建設資材小売り会社の販売額が改善しているデータから住宅市場回復への確信度を深め、いち早く景気拡大期のポートフォリオに移行したことが奏功した結果です。
もともとジャナス社は、株式のアクティブマネジャーとして優れた運用者なので、株式の個別調査に定評があります。債券と株式のアナリストが協働で企業調査を行うなど、ボトムアップの調査力を債券運用に最大限に生かした運用をしています。
――リスク管理の考え方は?
投資リスクは、「誤った投資判断の損失は、正しい投資判断による利益よりも大きい」という考え方をベースにしています。個別銘柄情報を収集・分析している社債など債券担当アナリスト13名による個別銘柄調査を徹底し、成長性に確信が持てない銘柄は排除します。そして、個別銘柄担当アナリストは、グローバル金利担当ヘッドと2名のマクロ専属担当アナリストとの合同会議を随時開いて議論し、社債部分のクレジットリスク許容度を常にチェックしています。
さらに、ポートフォリオ全体のリスク管理は、ジャナス独自のリスク管理システム「クオンタム」を運用プロセスの各段階で活用し、日次で定量的にチェックすることによって、運用チームが思わぬリスクを取ることがないように監視しています。
――当面の運用方針は?
世界経済の成長にバラつきがあり、主要な中央銀行の金融政策の方向性に違いがあるため、当面は慎重な投資スタンスを維持するべきだと考えています。ボルカールールなどの市場規制によって債券市場の流動性が低下していることもボラティリティー(価格変動率)を高くする要因に働いています。
ただ、市場のボラティリティーが高くなりやすい環境は、当ファンドが特徴にしているボトムアップによる社債の選別投資では収益を取りやすい環境であるとも考えています。社債はオーバーウエートとし、相対的に魅力度の高い債券の組み入れを増やしています。
また、ハイイールド債は、昨年大きく下落したことによって、割安な銘柄も見受けられます。ハイイールド債については慎重な姿勢を崩さないなかで、選別をして割安な銘柄については組み入れを進めています。
そして、全体的に流動性を意識し、常に新しい環境に移行できるように機動的なポジションにシフトしています。このファンドが行っている機動的に投資ポジションを動かす運用手法の特長を生かし、ボラティリティーの拡大によって広がる収益機会を積極的に狙っていく方針です。
提供:モーニングスター社
(上)からつづく
――「ジャナス・コア・プラス戦略」の運用プロセスは?
たとえば、景気回復局面にあった2012年に年率リターンが米国債券インデックスを大幅にアウトパフォームしましたが、この際には、建設資材小売り会社の販売額が改善しているデータから住宅市場回復への確信度を深め、いち早く景気拡大期のポートフォリオに移行したことが奏功した結果です。
もともとジャナス社は、株式のアクティブマネジャーとして優れた運用者なので、株式の個別調査に定評があります。債券と株式のアナリストが協働で企業調査を行うなど、ボトムアップの調査力を債券運用に最大限に生かした運用をしています。
――リスク管理の考え方は?
投資リスクは、「誤った投資判断の損失は、正しい投資判断による利益よりも大きい」という考え方をベースにしています。個別銘柄情報を収集・分析している社債など債券担当アナリスト13名による個別銘柄調査を徹底し、成長性に確信が持てない銘柄は排除します。そして、個別銘柄担当アナリストは、グローバル金利担当ヘッドと2名のマクロ専属担当アナリストとの合同会議を随時開いて議論し、社債部分のクレジットリスク許容度を常にチェックしています。
さらに、ポートフォリオ全体のリスク管理は、ジャナス独自のリスク管理システム「クオンタム」を運用プロセスの各段階で活用し、日次で定量的にチェックすることによって、運用チームが思わぬリスクを取ることがないように監視しています。
――当面の運用方針は?
世界経済の成長にバラつきがあり、主要な中央銀行の金融政策の方向性に違いがあるため、当面は慎重な投資スタンスを維持するべきだと考えています。ボルカールールなどの市場規制によって債券市場の流動性が低下していることもボラティリティー(価格変動率)を高くする要因に働いています。
ただ、市場のボラティリティーが高くなりやすい環境は、当ファンドが特徴にしているボトムアップによる社債の選別投資では収益を取りやすい環境であるとも考えています。社債はオーバーウエートとし、相対的に魅力度の高い債券の組み入れを増やしています。
また、ハイイールド債は、昨年大きく下落したことによって、割安な銘柄も見受けられます。ハイイールド債については慎重な姿勢を崩さないなかで、選別をして割安な銘柄については組み入れを進めています。
そして、全体的に流動性を意識し、常に新しい環境に移行できるように機動的なポジションにシフトしています。このファンドが行っている機動的に投資ポジションを動かす運用手法の特長を生かし、ボラティリティーの拡大によって広がる収益機会を積極的に狙っていく方針です。
提供:モーニングスター社