<★★★★>USストラテジック・インカムF、複数種の米債券に分散しシャープレシオの最大化を追求(上)
DIAMアセットマネジメントが運用する「USストラテジック・インカム・ファンド Bコース」(愛称:債券王)<2013030802>(★★★★、評価基準日=3月31日)は、2016年3月末基準でモーニングスターレーティングの初格付が4つ★でスタートした。3年(年率)トータルリターンは7.27%とカテゴリー(国際債券・北米<為替ヘッジなし>、平均=5.69%)を上回った。特に、3年(年率)シャープレシオが0.88とカテゴリー平均(0.65)を大きく上回り、運用の効率の高さが目立つ。DIAMアセットマネジメント 外部委託運用グループのポートフォリオマネジャーの伊藤英佑氏にファンドの特徴について聞いた。
――「USストラテジック・インカム・ファンド Bコース」は、2013年3月の設定から3年が経過しました。この間、安定した運用を継続し、良好な運用成績を残してきています。ファンドの特徴は?
米国債券の複数の債券種類に分散投資し、その投資比率を機動的に変更することで、景気の拡大・減速・回復などいずれの局面においても信託財産の着実な成長と安定した収益の確保をめざす運用を行います。重視しているのは、リスク調整後リターン(シャープレシオ)の最大化です。
具体的に投資する債券は、「国債」「政府機関債」「モーゲージ債」「投資適格社債」「ハイイールド債」などになります。投資銘柄の選定や資産配分比率の決定など、実質的な運用はジャナス・キャピタル・マネジメントが行います。
そもそもこのファンドは、リーマン・ショックによるリスクオフ局面では、株式も債券も世界中のあらゆる資産クラスが同時に値下がりし、資産分散効果が効かなかった経験を踏まえ、大きなショックにも耐え得る商品を開発したいという思いが出発点にあります。債券運用の安定したリターンを求める投資家のために、世界でもっとも懐が深い米国債券市場を使って、あらゆる市場環境でプラスのリターンが出る商品を目指しました。
商品の企画やリサーチを進めるなかで、ジャナス社の「ジャナス・コア・プラス戦略」に出会い、その優れた運用成績に目を見張りました。そこで、同じ運用戦略を実行するマザーファンド「DIAMケイマン・ファンド−Janus USコアプラス・ボンド・ファンド」を立ち上げ、このマザーファンドに投資する「USストラテジック・インカム・ファンド」を2013年3月に設定したのです。
「DIAMケイマン・ファンド−Janus USコアプラス・ボンド・ファンド」をマザーファンドにする「USストラテジック・インカム・ファンド」シリーズは、毎月決算で為替ヘッジをする「Aコース」<2013030801>と為替ヘッジなしの「Bコース」<2013030802>のほか、年1回決算型の為替ヘッジあり<2013122004>と為替ヘッジなし<2013122005>、そして、機動的に為替ヘッジのありなしを運用会社の判断で行う「USストラテジック・インカム・アルファ」の毎月決算<2013112505>と年1回決算<2013112506>に展開しています。
「ジャナス・コア・プラス戦略」の運用成績は、1993−2012年まで米ドルでの運用において、年率リターンがマイナスだったのは、20年間で1994年の1年間のみという成績でした。この間にあった1994年の債券暴落、2001年の同時多発テロ、そして、2008年のリーマン・ショックなどさまざまな急落場面を、プラスのリターンで乗り越えています。20年間の累積リターンは77.7%、年率リターンは9.1%、年率リスクは4.0%でした。リスクを抑えて高いリターンを残しています。
――「ジャナス・コア・プラス戦略」の運用プロセスは?
ジャナスの債券運用は、個別企業のファンダメンタル分析に基づくボトムアップ・リサーチによって、社債の投資比率を決定するところからスタートします。ここに、独自のマクロ経済見通しを合わせて、社債以外の各種債券の投資魅力度を判断し、ポートフォリオ全体の投資比率を決定していきます。特にベンチマークは意識していません。
基本的な債券種類のバランスは、景気拡大局面では「投資適格社債」や「ハイイールド債」の組み入れ比率を高めた積極的なポジションにし、景気減速局面では「国債」や「政府機関債」などの組み入れ比率が大きな保守的なポジションにします。この比率変更をドラスチックに行っています。
(下)へつづく
提供:モーニングスター社
――「USストラテジック・インカム・ファンド Bコース」は、2013年3月の設定から3年が経過しました。この間、安定した運用を継続し、良好な運用成績を残してきています。ファンドの特徴は?
米国債券の複数の債券種類に分散投資し、その投資比率を機動的に変更することで、景気の拡大・減速・回復などいずれの局面においても信託財産の着実な成長と安定した収益の確保をめざす運用を行います。重視しているのは、リスク調整後リターン(シャープレシオ)の最大化です。
具体的に投資する債券は、「国債」「政府機関債」「モーゲージ債」「投資適格社債」「ハイイールド債」などになります。投資銘柄の選定や資産配分比率の決定など、実質的な運用はジャナス・キャピタル・マネジメントが行います。
そもそもこのファンドは、リーマン・ショックによるリスクオフ局面では、株式も債券も世界中のあらゆる資産クラスが同時に値下がりし、資産分散効果が効かなかった経験を踏まえ、大きなショックにも耐え得る商品を開発したいという思いが出発点にあります。債券運用の安定したリターンを求める投資家のために、世界でもっとも懐が深い米国債券市場を使って、あらゆる市場環境でプラスのリターンが出る商品を目指しました。
商品の企画やリサーチを進めるなかで、ジャナス社の「ジャナス・コア・プラス戦略」に出会い、その優れた運用成績に目を見張りました。そこで、同じ運用戦略を実行するマザーファンド「DIAMケイマン・ファンド−Janus USコアプラス・ボンド・ファンド」を立ち上げ、このマザーファンドに投資する「USストラテジック・インカム・ファンド」を2013年3月に設定したのです。
「DIAMケイマン・ファンド−Janus USコアプラス・ボンド・ファンド」をマザーファンドにする「USストラテジック・インカム・ファンド」シリーズは、毎月決算で為替ヘッジをする「Aコース」<2013030801>と為替ヘッジなしの「Bコース」<2013030802>のほか、年1回決算型の為替ヘッジあり<2013122004>と為替ヘッジなし<2013122005>、そして、機動的に為替ヘッジのありなしを運用会社の判断で行う「USストラテジック・インカム・アルファ」の毎月決算<2013112505>と年1回決算<2013112506>に展開しています。
「ジャナス・コア・プラス戦略」の運用成績は、1993−2012年まで米ドルでの運用において、年率リターンがマイナスだったのは、20年間で1994年の1年間のみという成績でした。この間にあった1994年の債券暴落、2001年の同時多発テロ、そして、2008年のリーマン・ショックなどさまざまな急落場面を、プラスのリターンで乗り越えています。20年間の累積リターンは77.7%、年率リターンは9.1%、年率リスクは4.0%でした。リスクを抑えて高いリターンを残しています。
――「ジャナス・コア・プラス戦略」の運用プロセスは?
ジャナスの債券運用は、個別企業のファンダメンタル分析に基づくボトムアップ・リサーチによって、社債の投資比率を決定するところからスタートします。ここに、独自のマクロ経済見通しを合わせて、社債以外の各種債券の投資魅力度を判断し、ポートフォリオ全体の投資比率を決定していきます。特にベンチマークは意識していません。
基本的な債券種類のバランスは、景気拡大局面では「投資適格社債」や「ハイイールド債」の組み入れ比率を高めた積極的なポジションにし、景気減速局面では「国債」や「政府機関債」などの組み入れ比率が大きな保守的なポジションにします。この比率変更をドラスチックに行っています。
(下)へつづく
提供:モーニングスター社