<★★★★★>「DIAM 新興市場日本株ファンド」、成長企業に長期で寄り添う覚悟が強い運用成果を生む
アセットマネジメントOneが設定・運用する「DIAM 新興市場日本株ファンド」<2007112902>は、9月末基準でモーニングスターレーティング最高格付け★★★★★に格上げされた。過去5年(年率)トータルリターンが、カテゴリー(国内小型グロース)平均を大きく上回る39.54%でトップの成績。3年(年率)、1年のトータルリターンも、カテゴリートップクラスの成績だ。同ファンドを担当する株式運用グループ 国内株式担当 ファンドマネージャー岩谷渉平氏に、ファンドの運用について聞いた。
――国内の新興市場(ジャスダック、東証マザーズなど)に上場する株式を投資対象としているだけに、成長銘柄を見極める選択眼が問われると思うが、銘柄選定のポイントは?
特別なことをしているわけではなく、企業のビジネスモデルを良く理解し、経営陣、あるいは、事業推進チームが高い意欲を持っているか、事業の基盤となる技術力などは強いかなど、企業を評価するうえで、当たり前のことを確認しながら運用している。
パフォーマンスは、投資した企業の成長の成果そのものだ。ファンドは、約10年間運用して基準価額が分配金再投資ベースで7倍超となっており、また投資対象銘柄の中には、過去10年間で時価総額が200億円規模から1兆円超へと50倍になった銘柄もある。
公募ファンドとして運用している以上、1銘柄だけに投資はできないが、50倍になるような優れた企業の成長果実を、ファンドマネージャーの選択眼によって取りこぼすことなく、そのまま投資家に届けたいと思っている。
株式投資のリターンには、2つの方法がある。ひとつは、成熟して安定した収益を上げ続けられる企業に投資して安定的な配分を得る方法。もうひとつは、新しい産業を興すことで企業価値そのものの成長に投資する方法だ。当ファンドは、後者にフォーカスしている。
足元の日経平均株価1万7000円は、過去5年前と同じ水準だ。20年前も1万7000円近辺だ。つまり、株価は過去20年間横ばいで、日本のGDPも横ばいだった。しかし、上場4000銘柄のうち、20%にあたる800銘柄は過去10年の間に株価が2倍になっている。この800銘柄こそが日本株運用にとっては大事だ。
――新興市場に上場するすべての企業が、当初の期待通りに成長を遂げるとは限らない。ダメになる企業をどのように見分け、排除するのか?
成長企業は、社会の問題を解決するためのアイデアを持ち、他に簡単に真似されることのないユニークさを持っている。解決しようとする課題が大きいほど、企業の成長余力は大きいのだが、その目的に向かって真っすぐ進んでいるかどうかについては、継続的にフォローしていく必要がある。
経営陣は、志高く、意欲的に事業に取り組んでいるが、中には、途中で軸がブレる場合がある。あるいは、心がくじけてしまう場合もある。また、テクノロジーが陳腐化して競合相手が大きく増えてしまうこともある。このような場合に、ファンドマネージャーとしての判断が試される。
一方、会社がまっすぐに進んでいても、足元の業績は良くない場合がある。株価も低迷し、経営陣にとっても、投資するファンドにとっても厳しい場面だ。一般に、ファンドマネージャーは、きょうも、あすも勝ちたいと考え、週次、月次、年次でも、いつでも勝ちたいと考えがち。経営者も、悪い決算の時に株価が下落するとプレッシャーになる。しかし、短期的な業績に一喜一憂せず、我慢する場面では我慢することこそ大事だと考えている。本物は困難を経てより強くなることがある。疾風に勁草を知るということではないか。
――当面の投資環境をどのように考える?
新興市場の企業にとっては、非常に良い環境だと考えている。日本の抱える課題がはっきりしている。少子高齢化による人口減少で、1人あたり生産性を上げなければGDPが縮小する。国民的な危機感があり、国もさまざまな施策を打っている。しかも、政権は安定している。日本にとっては、大変な逆風だが、逆風だからこそ、そこには成長機会も多い。
たとえば、「オープンイノベーション」がいわれ、フィンテックなどの分野ではメガバンクとベンチャー企業が連携することが活発に行われている。伝統的な企業がベンチャーと組む、さらに、経営統合までしてしまう。このような環境が、次々と成長企業を生み出すことにつながる。引き続き、成長力に着目した銘柄選択に努め、新興市場の大きな成長をファンドのパフォーマンスに取り込んでいきたい。
提供:モーニングスター社
――国内の新興市場(ジャスダック、東証マザーズなど)に上場する株式を投資対象としているだけに、成長銘柄を見極める選択眼が問われると思うが、銘柄選定のポイントは?
特別なことをしているわけではなく、企業のビジネスモデルを良く理解し、経営陣、あるいは、事業推進チームが高い意欲を持っているか、事業の基盤となる技術力などは強いかなど、企業を評価するうえで、当たり前のことを確認しながら運用している。
パフォーマンスは、投資した企業の成長の成果そのものだ。ファンドは、約10年間運用して基準価額が分配金再投資ベースで7倍超となっており、また投資対象銘柄の中には、過去10年間で時価総額が200億円規模から1兆円超へと50倍になった銘柄もある。
公募ファンドとして運用している以上、1銘柄だけに投資はできないが、50倍になるような優れた企業の成長果実を、ファンドマネージャーの選択眼によって取りこぼすことなく、そのまま投資家に届けたいと思っている。
株式投資のリターンには、2つの方法がある。ひとつは、成熟して安定した収益を上げ続けられる企業に投資して安定的な配分を得る方法。もうひとつは、新しい産業を興すことで企業価値そのものの成長に投資する方法だ。当ファンドは、後者にフォーカスしている。
足元の日経平均株価1万7000円は、過去5年前と同じ水準だ。20年前も1万7000円近辺だ。つまり、株価は過去20年間横ばいで、日本のGDPも横ばいだった。しかし、上場4000銘柄のうち、20%にあたる800銘柄は過去10年の間に株価が2倍になっている。この800銘柄こそが日本株運用にとっては大事だ。
――新興市場に上場するすべての企業が、当初の期待通りに成長を遂げるとは限らない。ダメになる企業をどのように見分け、排除するのか?
成長企業は、社会の問題を解決するためのアイデアを持ち、他に簡単に真似されることのないユニークさを持っている。解決しようとする課題が大きいほど、企業の成長余力は大きいのだが、その目的に向かって真っすぐ進んでいるかどうかについては、継続的にフォローしていく必要がある。
経営陣は、志高く、意欲的に事業に取り組んでいるが、中には、途中で軸がブレる場合がある。あるいは、心がくじけてしまう場合もある。また、テクノロジーが陳腐化して競合相手が大きく増えてしまうこともある。このような場合に、ファンドマネージャーとしての判断が試される。
一方、会社がまっすぐに進んでいても、足元の業績は良くない場合がある。株価も低迷し、経営陣にとっても、投資するファンドにとっても厳しい場面だ。一般に、ファンドマネージャーは、きょうも、あすも勝ちたいと考え、週次、月次、年次でも、いつでも勝ちたいと考えがち。経営者も、悪い決算の時に株価が下落するとプレッシャーになる。しかし、短期的な業績に一喜一憂せず、我慢する場面では我慢することこそ大事だと考えている。本物は困難を経てより強くなることがある。疾風に勁草を知るということではないか。
――当面の投資環境をどのように考える?
新興市場の企業にとっては、非常に良い環境だと考えている。日本の抱える課題がはっきりしている。少子高齢化による人口減少で、1人あたり生産性を上げなければGDPが縮小する。国民的な危機感があり、国もさまざまな施策を打っている。しかも、政権は安定している。日本にとっては、大変な逆風だが、逆風だからこそ、そこには成長機会も多い。
たとえば、「オープンイノベーション」がいわれ、フィンテックなどの分野ではメガバンクとベンチャー企業が連携することが活発に行われている。伝統的な企業がベンチャーと組む、さらに、経営統合までしてしまう。このような環境が、次々と成長企業を生み出すことにつながる。引き続き、成長力に着目した銘柄選択に努め、新興市場の大きな成長をファンドのパフォーマンスに取り込んでいきたい。
提供:モーニングスター社