<★★★★★>「Funds−i内外7資産バランス」、海外資産を為替ヘッジしてリスク抑えた安定運用
「Funds−i内外7資産バランス・為替ヘッジ型」<2013091201>は16年9月末基準でモーニングスターレーティング最高格付け★★★★★になった。3年(年率)トータルリターンが7.52%とカテゴリー(バランス)平均(4.03%)を上回り、リスク(標準偏差)が平均を大きく下回るため、シャープレシオ1.14はカテゴリー2位の成績だ。同ファンドに運用について運用部インデックス・グループ ポートフォリオマネジャーの弓削健氏に聞いた。また、「Funds−i」の新展開について投資信託営業企画部シニア・マネジャーの芹澤譲二氏に聞いた。
――7資産の投資にあたって、国内外の株式・債券・REITを3分の1ずつ、うち、債券は海外債券を先進国と新興国に分けて投資している。この配分比率が意図しているリスク・リターンの特性は?
弓削 株式・債券・REITへの配分比率は、シンプルで分かりやすい分散投資として3分の1ずつとなるように決めている。また、7資産の内訳は、Funds−iシリーズのインデックスファンドを均等配分している。設定当初は、5年および10年(リーマン・ショック含む)のシミュレーション結果から、1リスクあたりリターンが0.4−0.5程度の商品と想定していた。
ただ、直近5年(11年10月−16年9月)は、欧州債務危機という局面もあったが、世界的な金融緩和という環境となり、ベンチマークベースで「リターン11.79%(月次年率)、リスク8.18%(月次年率)、1リスクあたりリターン1.44」だった。当初の想定を超える運用成績になった。
また、1リスクあたりリターンは、7資産分散ポートフォリオが個別資産インデックスをおおむね上回っており、各資産への分散効果も良好に機能していたと考えられる。
――過去1年は、トータルリターンが9.15%でカテゴリー平均(−2.66%)を大幅に上回った。パフォーマンスの要因分析は?
弓削 資産別の寄与度は、国内株式以外の6つの資産がすべてプラスになった。特に、海外REIT(為替ヘッジ型)、外国株式(為替ヘッジ型)、J−REITの寄与が相対的に大きく、おのおの2%以上の寄与度となっている。過去1年は為替のボラティリティー(価格変動率)が大きかったので、為替ヘッジをしている効果がプラスに働いたといえる。
――その他、ファンドの運用やリスク管理について特徴は?
弓削 当ファンドはインデックス・ファンドのため、ベンチマークからのカイ離がリスクと考えている。ひとつは、ファンドとベンチマークにおける「各資産への配分比率」のカイ離リスクだ。各資産への配分比率は、日々厳密に管理している。
また、各資産のマザーファンドにおける対象指数からのカイ離リスクは、ポートフォリオの特性値(株式の場合は実質株式組み入れ比率や個別銘柄構成比など、債券の場合は全体・国別・種別の修正デュレーションなど、海外資産の場合は通貨構成比など)を対象指数に近似させることで、連動性の維持を図っている。
――当面の運用環境として想定される環境はファンドのパフォーマンスに追い風か?
弓削 各国政治・政策の不透明感から、金融市場のボラティリティーが高まる局面も想定されるなか、為替リスクを抑え、世界の資産へ幅広く分散投資を行う当ファンドの特性は依然有効と考えている。
――「Funds‐i」シリーズの強みは?
芹澤 「Funds−i」は、国内外および新興国のインデックスファンドをそろえ、海外資産については為替のヘッジ付き・ヘッジなしも選んでいただける。また、バランス型ファンドとして為替ヘッジ付きの「内外7資産バランス」と、為替ヘッジなしの「海外5資産バランス」<2013091204>(★★★、9月末基準)がある。
一方、新たに「フォーカス・シリーズ」を追加している。その第1弾は、米国ハイ・イールド債券のインデックスファンドだ。これまでの代表的な指数に加えて、ハイ・イールド債券が債券の「利回り」にフォーカスしているように、何か特徴的な性質を備えた商品を拡充する方針だ。新シリーズによって、よりきめ細かな投資ニーズにお応えしたいと考えている。
従来のFunds−iシリーズをコア資産として、Funds−iフォーカスシリーズをサテライトとして組み合わせることで、その時々の市場環境に応じたポートフォリオ運用ができる。長期で運用するためのツールとしてご活用いただきたいと考えている。
提供:モーニングスター社
――7資産の投資にあたって、国内外の株式・債券・REITを3分の1ずつ、うち、債券は海外債券を先進国と新興国に分けて投資している。この配分比率が意図しているリスク・リターンの特性は?
弓削 株式・債券・REITへの配分比率は、シンプルで分かりやすい分散投資として3分の1ずつとなるように決めている。また、7資産の内訳は、Funds−iシリーズのインデックスファンドを均等配分している。設定当初は、5年および10年(リーマン・ショック含む)のシミュレーション結果から、1リスクあたりリターンが0.4−0.5程度の商品と想定していた。
ただ、直近5年(11年10月−16年9月)は、欧州債務危機という局面もあったが、世界的な金融緩和という環境となり、ベンチマークベースで「リターン11.79%(月次年率)、リスク8.18%(月次年率)、1リスクあたりリターン1.44」だった。当初の想定を超える運用成績になった。
また、1リスクあたりリターンは、7資産分散ポートフォリオが個別資産インデックスをおおむね上回っており、各資産への分散効果も良好に機能していたと考えられる。
――過去1年は、トータルリターンが9.15%でカテゴリー平均(−2.66%)を大幅に上回った。パフォーマンスの要因分析は?
弓削 資産別の寄与度は、国内株式以外の6つの資産がすべてプラスになった。特に、海外REIT(為替ヘッジ型)、外国株式(為替ヘッジ型)、J−REITの寄与が相対的に大きく、おのおの2%以上の寄与度となっている。過去1年は為替のボラティリティー(価格変動率)が大きかったので、為替ヘッジをしている効果がプラスに働いたといえる。
――その他、ファンドの運用やリスク管理について特徴は?
弓削 当ファンドはインデックス・ファンドのため、ベンチマークからのカイ離がリスクと考えている。ひとつは、ファンドとベンチマークにおける「各資産への配分比率」のカイ離リスクだ。各資産への配分比率は、日々厳密に管理している。
また、各資産のマザーファンドにおける対象指数からのカイ離リスクは、ポートフォリオの特性値(株式の場合は実質株式組み入れ比率や個別銘柄構成比など、債券の場合は全体・国別・種別の修正デュレーションなど、海外資産の場合は通貨構成比など)を対象指数に近似させることで、連動性の維持を図っている。
――当面の運用環境として想定される環境はファンドのパフォーマンスに追い風か?
弓削 各国政治・政策の不透明感から、金融市場のボラティリティーが高まる局面も想定されるなか、為替リスクを抑え、世界の資産へ幅広く分散投資を行う当ファンドの特性は依然有効と考えている。
――「Funds‐i」シリーズの強みは?
芹澤 「Funds−i」は、国内外および新興国のインデックスファンドをそろえ、海外資産については為替のヘッジ付き・ヘッジなしも選んでいただける。また、バランス型ファンドとして為替ヘッジ付きの「内外7資産バランス」と、為替ヘッジなしの「海外5資産バランス」<2013091204>(★★★、9月末基準)がある。
一方、新たに「フォーカス・シリーズ」を追加している。その第1弾は、米国ハイ・イールド債券のインデックスファンドだ。これまでの代表的な指数に加えて、ハイ・イールド債券が債券の「利回り」にフォーカスしているように、何か特徴的な性質を備えた商品を拡充する方針だ。新シリーズによって、よりきめ細かな投資ニーズにお応えしたいと考えている。
従来のFunds−iシリーズをコア資産として、Funds−iフォーカスシリーズをサテライトとして組み合わせることで、その時々の市場環境に応じたポートフォリオ運用ができる。長期で運用するためのツールとしてご活用いただきたいと考えている。
提供:モーニングスター社