「野村のゴールベース」、UI・UX設計で利用者に心地良いロボアドバイザーの可能性を拓く
野村証券は11月14日からサービスを開始した資産運用助言型ロボアドバイザー「野村のゴールベース」が、提供開始から1週間で数万件の利用があった。同コンテンツを開発した商品企画部は、「当社初のロボアドバイザーとして多分に試験的に導入したが、想定以上に多くの方々に使っていただいた。ファースト・バージョンとして、できるだけ簡便で、多くの方々に親しみを持っていただくことを心がけて作った。実際の利用状況を分析することで、改良すべき点や拡充する機能などを見出し、改良版の開発につなげたい」と語っている。ロボアドバイザーは、米国では投資一任を含むオンライン資産運用サービスとして、資産運用への活用が急速に進んでいる。
「野村のゴールベース」は、野村総合研究所との共同開発。これまでに日本で提供されてきたロボアドバイザーにはない機能として「投資家タイプ診断(性格診断)機能」を付加した。また、「資産運用の目的(ゴール)設定機能」では、投資経験のない利用者がイメージしやすいように、住宅購入の頭金や結婚費用、子どもの大学費用など、代表的な目標について具体的な金額を例示して設定する方法を採用している。
ロボアドバイザーの利用者イメージとして、日常的に野村証券を利用している顧客から、「投資経験がない」「証券会社に足を運ぶ機会の少ない資産形成層」までも意識し、「手軽に利用できる」「簡易な操作性」など、UI(ユーザ・インタフェース)やUX(ユーザ・エクスペリエンス)を重視した設計にしている。
「投資家タイプ診断(性格診断)機能」は、資産運用のモデル・ポートフォリオを示す機能とは直接的には連携していない。12の質問に答えることで、16タイプで男女別の32パターンの「性格」が診断できる機能になっているが、診断結果が資産運用の向き不向きなどに関係しているものではない。「自分の意外な一面に気が付く楽しみ、あるいは、診断結果はSNSで共有できるようになっているので、友だちと比較して話題にしてもらえればという狙い。資産運用というと、何か専門的でとっつきにくいと感じる方にも、性格診断であれば、試しにやってみようというきっかけになる」と位置づけている。
そして、「資産運用の目的(ゴール)設定機能」では、「住宅の頭金」「自動車」「海外旅行」「退職後の費用」など、それぞれの費用感を金額としてイメージできるようにしてある。目的(ゴール)を設定し、どのぐらいの金額で運用を始めるかを想定したあとで、リスク許容度を診断する6つの質問に回答すると、利用者の意向に見合うモデル・ポートフォリオを提示する仕組み。
「資産運用を始めるにあたって、具体的なゴールをイメージすると運用プランが見えてくることを知っていただきたい。また、ポートフォリオについても、考えたこともなかった方にも、具体的な姿を見ていただくことで、資産運用を考えるきっかけになるかもしれない。できるだけ多くの方々が、『野村のゴールベース』を試してみることで、一人でも多くの方に分散投資や長期投資の考え方に触れていただきたい」としている。
現在の「野村のゴールベース」は、モデル・ポートフォリオとして「のむラップ・ファンド」の「保守」「やや保守」「普通」「やや積極」「積極」の5コースに相当するポートフォリオを示すにとどまる。実際に、個々人の事情に合わせた、より詳細な運用ポートフォリオをつくりたいと考える人には、「これからのバージョンアップに期待していただきたい」という。
今後は、利用する運用商品の拡充を含め、より実用的なロボアドバイザーに近づけていきたいと考えているという。「最終的には、フェイス・ツー・フェイスでお客様の運用ニーズをヒアリングさせていただくことと同等の感覚で、ロボアドバイザーがスムーズに質問をし、運用ポートフォリオの設定へ導いていってくれるように改良していきたい」としている。
「将来的には、AI(人工知能)など進化するテクノロジーを取り入れて、使いやすいUI・UX設計に基づいて、心地良い利用間を優先的に考えたシステムを組み上げていく。このため、具体的な完成時期や完成したロボアドバイザーの姿をイメージすることは難しいが、ロボアドバイザー機能は重要なものという位置づけで開発している」と、継続的に開発に取り組む方針だ。
提供:モーニングスター社
「野村のゴールベース」は、野村総合研究所との共同開発。これまでに日本で提供されてきたロボアドバイザーにはない機能として「投資家タイプ診断(性格診断)機能」を付加した。また、「資産運用の目的(ゴール)設定機能」では、投資経験のない利用者がイメージしやすいように、住宅購入の頭金や結婚費用、子どもの大学費用など、代表的な目標について具体的な金額を例示して設定する方法を採用している。
ロボアドバイザーの利用者イメージとして、日常的に野村証券を利用している顧客から、「投資経験がない」「証券会社に足を運ぶ機会の少ない資産形成層」までも意識し、「手軽に利用できる」「簡易な操作性」など、UI(ユーザ・インタフェース)やUX(ユーザ・エクスペリエンス)を重視した設計にしている。
「投資家タイプ診断(性格診断)機能」は、資産運用のモデル・ポートフォリオを示す機能とは直接的には連携していない。12の質問に答えることで、16タイプで男女別の32パターンの「性格」が診断できる機能になっているが、診断結果が資産運用の向き不向きなどに関係しているものではない。「自分の意外な一面に気が付く楽しみ、あるいは、診断結果はSNSで共有できるようになっているので、友だちと比較して話題にしてもらえればという狙い。資産運用というと、何か専門的でとっつきにくいと感じる方にも、性格診断であれば、試しにやってみようというきっかけになる」と位置づけている。
そして、「資産運用の目的(ゴール)設定機能」では、「住宅の頭金」「自動車」「海外旅行」「退職後の費用」など、それぞれの費用感を金額としてイメージできるようにしてある。目的(ゴール)を設定し、どのぐらいの金額で運用を始めるかを想定したあとで、リスク許容度を診断する6つの質問に回答すると、利用者の意向に見合うモデル・ポートフォリオを提示する仕組み。
「資産運用を始めるにあたって、具体的なゴールをイメージすると運用プランが見えてくることを知っていただきたい。また、ポートフォリオについても、考えたこともなかった方にも、具体的な姿を見ていただくことで、資産運用を考えるきっかけになるかもしれない。できるだけ多くの方々が、『野村のゴールベース』を試してみることで、一人でも多くの方に分散投資や長期投資の考え方に触れていただきたい」としている。
現在の「野村のゴールベース」は、モデル・ポートフォリオとして「のむラップ・ファンド」の「保守」「やや保守」「普通」「やや積極」「積極」の5コースに相当するポートフォリオを示すにとどまる。実際に、個々人の事情に合わせた、より詳細な運用ポートフォリオをつくりたいと考える人には、「これからのバージョンアップに期待していただきたい」という。
今後は、利用する運用商品の拡充を含め、より実用的なロボアドバイザーに近づけていきたいと考えているという。「最終的には、フェイス・ツー・フェイスでお客様の運用ニーズをヒアリングさせていただくことと同等の感覚で、ロボアドバイザーがスムーズに質問をし、運用ポートフォリオの設定へ導いていってくれるように改良していきたい」としている。
「将来的には、AI(人工知能)など進化するテクノロジーを取り入れて、使いやすいUI・UX設計に基づいて、心地良い利用間を優先的に考えたシステムを組み上げていく。このため、具体的な完成時期や完成したロボアドバイザーの姿をイメージすることは難しいが、ロボアドバイザー機能は重要なものという位置づけで開発している」と、継続的に開発に取り組む方針だ。
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