3年連続5ツ星、新規は野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)、UBS 中国株式ファンド

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF(上場投資信託)を除く、通貨選択型も除く)のうちアクティブファンドを対象として、20年4月末時点までの3年間(17年5月末−20年4月末の36カ月)連続でモーニングスターレーティングが最上位の5ツ星(★★★★★)となったファンドは21ファンドとなり、前月末時点から2ファンドが新たに加わった。

 レーティングは、運用実績3年以上のファンドが対象で、パフォーマンスがカテゴリー内でどの程度良好であるかを5段階の星の数で示したもの。5ツ星(★★★★★)が最上位で、星の数が多いほど運用が優れていることを表す。パフォーマンスは、リターンだけでなくリターンのブレの大きさを示すリスク(標準偏差)も考慮しているため、相対的にリスクを抑えながら高いリターンを達成しているファンドが高レーティングとなる。

 20年4月に新たに加わったのは、「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」と「UBS 中国株式ファンド」。「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は、日本を含む世界の半導体関連企業の株式に投資する。20年4月末時点のパフォーマンスを見ると、過去3年間、5年間、10年間のいずれにおいても、標準偏差(リスク)がカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」内で大きい(過去10年間は70本中小さい方から見て68位)一方で、トータルリターンはカテゴリー内トップクラス(過去10年間は70本中トップ)。半導体関連株に限定して投資しているためカテゴリー内でリスクが高めであるが、リスクを上回るリターンを獲得しており、高レーティングにつながっている。

 「UBS 中国株式ファンド」は、人民元建てA株を含む中国の上場株式に投資する。20年4月末時点のパフォーマンスを見ると、過去3年間、5年間、10年間のいずれにおいても、トータルリターンがカテゴリー「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」内でトップクラス(過去10年間は31本中2位)であり、標準偏差(リスク)の小ささはカテゴリー内上位(過去10年間は31本中10位)と相対的にリスクを抑制できている。

 また、3年連続5ツ星となった21ファンドのうち、「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」「セゾン 資産形成の達人ファンド」「One 国内株オープン」「J−REITオープン(年4回決算型)」「フィデリティ・アジア株・ファンド」「明治安田 日本債券オープン(毎月決算型)」の6ファンドは前月末時点に続いて5年連続(15年5月末−20年4月末の60カ月)連続の5ツ星となった。
提供:モーニングスター社
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