「eMAXIS」残高6000億円突破、米国株式(S&P500)首位に浮上
三菱UFJ国際投信のインデックスファンドシリーズ「eMAXIS」の純資産残高が11日、6000億円を突破した。19年12月に5000億円を超えてから半年経っておらず、年初からコロナ危機でマーケットが混乱する中でも着実に残高を積み上げている。
主要なインデックスファンドシリーズの中では、2番手、3番手となる三井住友トラスト・アセットマネジメントの「SMTインデックス」シリーズやニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>シリーズが残高3000億円未満にとどまり、倍以上の差がある。
残高拡大のけん引役はシリーズの中でもコスト競争力が高い「eMAXIS Slim」シリーズだ。17年2月のスタートながら残高は既に3400億円を超えた。中でもS&P500種株価指数への連動を目指し、信託報酬(税込)が0.10%を切る低コストの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の人気が高い。同ファンドの残高は11日時点で922億円と、900億円の大台を突破。8日にはそれまでシリーズの残高トップであった「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」を抜き首位に浮上した。
残高拡大の背景にあるのは安定した資金流入だ。「eMAXIS Slim」シリーズは4月までシリーズ開始来39カ月連続の純資金流入となり、コロナ危機が深刻化した3月には過去最高となる442億円の純資金流入額を達成している。同シリーズは業界最低水準の運用コストを目指すというコンセプトを打ち出しており、これまで信託報酬の引き下げを行ってきたことが支持される要因の一つだ。
主要なインデックスファンドシリーズ5つの残高加重ベースの信託報酬等(税込)を算出したところ、<購入・換金手数料なし>シリーズが0.13%、アセットマネジメントOneの「たわらノーロード」シリーズが0.21%、「SMTインデックス」シリーズが0.51%、野村アセットマネジメントの「Funds−i」シリーズが0.52%となる中で、「eMAXIS Slim」シリーズは0.12%と、シリーズ全体で見ても競合に対して最安水準を実現している。
同シリーズは残高の拡大に応じて低い信託報酬率が適用されることから、一層の残高増加がさらなる投資家の資金を呼び込む好循環を生むか注目される。
提供:モーニングスター社
主要なインデックスファンドシリーズの中では、2番手、3番手となる三井住友トラスト・アセットマネジメントの「SMTインデックス」シリーズやニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>シリーズが残高3000億円未満にとどまり、倍以上の差がある。
残高拡大のけん引役はシリーズの中でもコスト競争力が高い「eMAXIS Slim」シリーズだ。17年2月のスタートながら残高は既に3400億円を超えた。中でもS&P500種株価指数への連動を目指し、信託報酬(税込)が0.10%を切る低コストの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の人気が高い。同ファンドの残高は11日時点で922億円と、900億円の大台を突破。8日にはそれまでシリーズの残高トップであった「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」を抜き首位に浮上した。
残高拡大の背景にあるのは安定した資金流入だ。「eMAXIS Slim」シリーズは4月までシリーズ開始来39カ月連続の純資金流入となり、コロナ危機が深刻化した3月には過去最高となる442億円の純資金流入額を達成している。同シリーズは業界最低水準の運用コストを目指すというコンセプトを打ち出しており、これまで信託報酬の引き下げを行ってきたことが支持される要因の一つだ。
主要なインデックスファンドシリーズ5つの残高加重ベースの信託報酬等(税込)を算出したところ、<購入・換金手数料なし>シリーズが0.13%、アセットマネジメントOneの「たわらノーロード」シリーズが0.21%、「SMTインデックス」シリーズが0.51%、野村アセットマネジメントの「Funds−i」シリーズが0.52%となる中で、「eMAXIS Slim」シリーズは0.12%と、シリーズ全体で見ても競合に対して最安水準を実現している。
同シリーズは残高の拡大に応じて低い信託報酬率が適用されることから、一層の残高増加がさらなる投資家の資金を呼び込む好循環を生むか注目される。
提供:モーニングスター社