絶対収益追求型で2つの戦略を融合、BNYメロンAM「BNYメロン・CTAオープン―ツインスト」(1)
BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンは1月、CTA(商品投資顧問業者)戦略とレラティブバリュー戦略(適正価格に対する割安/割高で売り・買いを行う戦略)という2つの戦略を組み合わせた類例のないファンドとなる「BNYメロン・CTAオープン ツインストラテジー」<2010011501>の設定・運用を開始した。
例えば、トレンドフォロー(市場のトレンドに追随する)タイプのCTA戦略など特定の戦略で運用する絶対収益追求型のファンドはこれまでも国内のファンドで設定されてきたが、1つのファンドに2つのまったく異なる戦略を組み合わせた絶対収益追求型の国内ファンドは珍しいファンドとなる。販売会社は大和証券。年1回(1月17日)決算。1月26日時点の純資産総額は71億800万円。
「BNYメロン・CTAオープン ツインストラテジー」は、投資対象ファンド(ダブリン籍外国投信BNYメロン・エンハンスト・コエフィシエント・セレクト・ファンド、円ヘッジクラス)を通じ、世界の株式、債券、通貨に幅広く投資する。投資対象市場は株式、債券は先進国市場を中心とする一方、通貨は先進国に加えて、新興国通貨も投資対象としている。主に先物などのデリバティブ(金融派生商品)を積極的に活用し、ロング(買い待ち)だけではなくショート(売り待ち)も活用する。投資対象、手法などはこれまでのCTA戦略を活用したファンドと大きく変わらないが、同ファンドでは新たな投資戦略としてCTA戦略とレラティブバリュー戦略を組み合わせ、相場の局面に応じてこの2つの戦略の配分を切り替えていくハイブリッド運用を行う。
CTA戦略は市場トレンドをとらえる「順張り型」の投資戦略であり、相場のトレンドがはっきり出ているケース(上昇または下降トレンドが続く局面)を得意とする。08年末のリーマン・ショック時など過去の金融危機時に伝統的資産クラスが大きく下落した際にも、CTA戦略が安定的なパフォーマンスを挙げたことなどで投資家の注目を集めた。
一方で、方向性の出ない「もみ合い」相場や、過去のトレンドが反転する場面ではCTA戦略が比較的不得意な相場環境と指摘される。同ファンドは従来のCTA戦略の弱点を補強する意味でCTA戦略とレラティブバリュー戦略を組み合わせ、相場の局面に合わせて2つの戦略への投資配分を柔軟に変更することに特徴があるといえる。
提供:モーニングスター社
例えば、トレンドフォロー(市場のトレンドに追随する)タイプのCTA戦略など特定の戦略で運用する絶対収益追求型のファンドはこれまでも国内のファンドで設定されてきたが、1つのファンドに2つのまったく異なる戦略を組み合わせた絶対収益追求型の国内ファンドは珍しいファンドとなる。販売会社は大和証券。年1回(1月17日)決算。1月26日時点の純資産総額は71億800万円。
「BNYメロン・CTAオープン ツインストラテジー」は、投資対象ファンド(ダブリン籍外国投信BNYメロン・エンハンスト・コエフィシエント・セレクト・ファンド、円ヘッジクラス)を通じ、世界の株式、債券、通貨に幅広く投資する。投資対象市場は株式、債券は先進国市場を中心とする一方、通貨は先進国に加えて、新興国通貨も投資対象としている。主に先物などのデリバティブ(金融派生商品)を積極的に活用し、ロング(買い待ち)だけではなくショート(売り待ち)も活用する。投資対象、手法などはこれまでのCTA戦略を活用したファンドと大きく変わらないが、同ファンドでは新たな投資戦略としてCTA戦略とレラティブバリュー戦略を組み合わせ、相場の局面に応じてこの2つの戦略の配分を切り替えていくハイブリッド運用を行う。
CTA戦略は市場トレンドをとらえる「順張り型」の投資戦略であり、相場のトレンドがはっきり出ているケース(上昇または下降トレンドが続く局面)を得意とする。08年末のリーマン・ショック時など過去の金融危機時に伝統的資産クラスが大きく下落した際にも、CTA戦略が安定的なパフォーマンスを挙げたことなどで投資家の注目を集めた。
一方で、方向性の出ない「もみ合い」相場や、過去のトレンドが反転する場面ではCTA戦略が比較的不得意な相場環境と指摘される。同ファンドは従来のCTA戦略の弱点を補強する意味でCTA戦略とレラティブバリュー戦略を組み合わせ、相場の局面に合わせて2つの戦略への投資配分を柔軟に変更することに特徴があるといえる。
提供:モーニングスター社