“先進国株式はわずか10%”、過去20年間における株式型アクティブファンドの対パッシブでの勝率(2)

(1)からつづく

 主な低コストパッシブファンド(ETF除く)を見ると、国内大型株式に投資しTOPIXをベンチマークとするものでは、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ TOPIXインデックスファンド」「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」「東京海上セレクション・日本株TOPIX」などがある。先進国株式(日本除く)に投資しMSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとするものでは、2030年末までの信託報酬が0%の「野村 スリーゼロ先進国株式投信」を始め、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド」「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」などがある。

 米国株式に投資しS&P500種株価指数をベンチマークとするものでは、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が双璧である。新興国株式に投資しMSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするものでは、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」「<購入・換金手数料なし>ニッセイ 新興国株式インデックスファンド」などがある。

 次にアクティブファンドについて、21年9月末時点で、モーニングスターフィーレベルが「安い」、モーニングスターレーティングが「★★★★★」、純資産残高10億円以上のファンドを調べた。モーニングスターフィーレベルは、資産別とアクティブ・パッシブ別に独自のカテゴリーを設け、ファンドの信託報酬がその属するカテゴリー内でどの水準にあるかを、最も低コスト水準の「安い」から順に、「平均より安い」「平均的」「平均より高い」「高い」で示したものだ。モーニングスターレーティングは、ファンドのリスク調整後のリターンが、その属するモーニングスターカテゴリー内でどの水準にあるかを5段階で示したもので、最上位の「★★★★★」は相対的な運用効率に優れていることを示す。

 国内大型株式アクティブでは8ファンドが該当した。うち同月末時点の純資産残高上位は「年金積立Jグロース」(愛称:つみたてJグロース)、「コモンズ 30ファンド」、「利益還元成長株オープン」(愛称:Jグロース)となった。新興国株式アクティブでは、「JPM アジア株・アクティブ・オープン」、「JPM アジア・成長株・ファンド」、「JPM 新興国小型株式ファンド」(愛称:エマージング・フューチャー)が該当した。

 先進国株式アクティブと米国株式アクティブは該当がなかったが、フィーレベルを「平均より安い」とすると、先進国株式アクティブで「大和住銀 DC海外株式アクティブファンド」と「三菱UFJ 海外株式オープン」が、米国株式アクティブで「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Bコース(為替ヘッジなし)」と「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、および「三菱UFJ NASDAQオープンBコース」が該当した。
提供:モーニングスター社
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