前週の流入額上位−「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が4週連続のトップ

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2022年5月30日−6月3日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が4週連続のトップとなるなど米国株式に投資する低コストなインデックスファンドへの流入が継続した。

 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の純資金流入額は245億円となった。トップ獲得は今年9回目となる。同ファンドのほかには、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)が第3位、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))が第4位と、米国株式に投資する低コストなインデックスファンドが存在感を発揮した。第2位の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は全世界株式を投資対象とするが、米国株の比率が高い。

 前週の米国株式市場は、金融引き締めに対する警戒感からNYダウ、S&P500、ナスダック総合指数の主要3指数が揃って反落した。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が第8位に入ったものの、純資金流入額が以前と比べて減少基調となるなど、高水準な資金流入が続いていたアクティブファンドの一部で資金流入が鈍る一方で、上位を占めた米国株式インデックスファンドには、積立投資を背景に安定的な資金流入が継続している。

 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」のほかには、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」が先々週(2022年5月23−27日)に続いてトップ10入りした。

 先週トップ10内に返り咲いたのは、「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」と「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」。「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」は3月28日−4月1日以来、「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」は3月14−18日以来のランクインとなった。

 一方、先々週ランクインしていたファンドのうち、「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA」「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」がトップ10圏外となった。
提供:モーニングスター社
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