パッシブの資金流入優位が継続、9月の純資金流入額は過去10年で最大
2022年9月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)への資金フローをアクティブ、パッシブファンド別に見たところ、パッシブファンドへの純資金流入額が過去10年間で最大となった。同月は各国の相次ぐ利上げを受けて世界的な株安・債券安に見舞われたが、金融市場が混乱する中でも、パッシブファンドへの資金流入は増加し、アクティブファンドに対する優位が継続した。
同月のパッシブファンドへの純資金流入額(個別ファンドの合計)は5418億円となった。純資金流入は22カ月連続で、純資金流入額は2022年6月の4502億円を上回って過去10年間(120カ月、2012年10月〜2022年9月)で最大となった。同月はアクティブファンドも3210億円の純資金流入となり純資金流入額は前月比63.8%増となったが、パッシブの前月比伸び率は124.8%(約2.5倍)と大きく上回った。2022年9月までの純資金流入額の合計もアクティブの2兆8167億円に対して、パッシブは3兆938億円と上回る。米国を始めとした各国の金融引締め、ロシアのウクライナ侵攻の長期化、中国の景気減速懸念などを受けて2022年は金融市場の動揺が続いているが、その中にあってパッシブの優位が継続している。
同月の資金フローを個別ファンドごとに見ると、純資金流入額トップは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」で615億円の純資金流入となった。同ファンドを始め、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)と、つみたてNISA採用の米国もしくは全世界の株式に投資するパッシブファンドが純資金流入額上位を占めた。いずれも前月から純資金流入額が増加しており、市場動向にかかわらず安定した資金流入が続いている。また、日経225連動型の「日経225ノーロードオープン」が383億円の純資金流入で第2位に入った。日本株が下落する中で、戻りを見込んだ資金が流入し、100億円の純資金流出となった前月から流入超過に転じた。
提供:モーニングスター社
同月のパッシブファンドへの純資金流入額(個別ファンドの合計)は5418億円となった。純資金流入は22カ月連続で、純資金流入額は2022年6月の4502億円を上回って過去10年間(120カ月、2012年10月〜2022年9月)で最大となった。同月はアクティブファンドも3210億円の純資金流入となり純資金流入額は前月比63.8%増となったが、パッシブの前月比伸び率は124.8%(約2.5倍)と大きく上回った。2022年9月までの純資金流入額の合計もアクティブの2兆8167億円に対して、パッシブは3兆938億円と上回る。米国を始めとした各国の金融引締め、ロシアのウクライナ侵攻の長期化、中国の景気減速懸念などを受けて2022年は金融市場の動揺が続いているが、その中にあってパッシブの優位が継続している。
同月の資金フローを個別ファンドごとに見ると、純資金流入額トップは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」で615億円の純資金流入となった。同ファンドを始め、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)と、つみたてNISA採用の米国もしくは全世界の株式に投資するパッシブファンドが純資金流入額上位を占めた。いずれも前月から純資金流入額が増加しており、市場動向にかかわらず安定した資金流入が続いている。また、日経225連動型の「日経225ノーロードオープン」が383億円の純資金流入で第2位に入った。日本株が下落する中で、戻りを見込んだ資金が流入し、100億円の純資金流出となった前月から流入超過に転じた。
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