投信残高は3四半期連続の増加、株式投信は前四半期比4.6%増=投資信託の世界統計(23年第2四半期)

 投資信託協会が先日公表した「投資信託の世界統計2023年第2四半期(4月−6月)」によると、同四半期末の投資信託(株式投信、公社債投信、バランスファンド、MMFなどの合計)の純資産残高は前四半期(2023年第1四半期)末比3.1%増の65兆720億ドルと3四半期連続の増加となった。同四半期は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げが継続する中でも米景気がソフトランディングするとの見方が広がったことなどから、前四半期に続いて世界的な株高となった。同統計は、国際投資信託協会(IIFA)が46の国・地域から提供されたデータを集計したものである。

 株式投信の純資産残高は前四半期末比4.6%増の29兆8320億ドル、公社債投信の純資産残高は同1.8%増の12兆2090億ドルといずれも3四半期連続で増加した。一方、バランスファンドは同0.1%減の7兆2190億ドルと3四半期ぶりに減少した。第2四半期末時点の投信全体の残高に占めるシェアは、株式投信45.8%、公社債投信18.8%、バランスファンド11.1%となった。

 第2四半期は投信全体で4610億ドルの純資金流入(前四半期は6670億ドルの純資金流入)と3四半期連続の純資金流入となった。公社債投信が2250億ドルの純資金流入(同1450億ドルの純資金流入)と2四半期連続の純資金流入となった。株式投信は290億ドルの純資金流出(同80億ドルの純資金流入)と2四半期ぶりの純資金流出、バランスファンドは850億ドルの純資金流出(同570億ドルの純資金流出)と5四半期連続の純資金流出となった。MMFは3000億ドルの純資金流入(同5440億ドルの純資金流入)となった。
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