米国株式ETFが大幅下落、「投資家はあらゆる資産を売り始めている」=米モーニングスター

 9日の米国株式市場は寄り付き後こそ小高く始まったものの、その後はあらゆるセクターでパニック的な売りが広がった。ダウ工業株30種平均は前日比678.91ドル下落。10月1日からの下落率は21%に達した。ETF(上場投資信託)はショート(カラ売り)戦略を取る商品以外はほとんどが売られた。株式ETFの大幅下落が続き、商品や債券のETFにも買い意欲がみられておらず、投資家はあらゆる資産を売り始めていると思われる。
 セクター別に見ると、金融株ETFの「フィナンシャル・セレクト・SPDR」(XLF)とエネルギー株ETFの「エネルギー・セレクト・SPDR」(XLE)がそれぞれ10%、14%の大幅下落となった。これまで堅調とみられていたヘルスケア関連株のETF「ヘルスケア・セレクト・SPDR」(XLV)でさえ、8%の下げに見舞われた。IBMの市場予想を上回る決算を受けて買われたテクノロジー株ETFの「テクノロジー・セレクト・SPDR」(XLK)だけが0.42%の小幅下落となった。ただ、世界の株式市場に分散投資するETFの下落は限定的となり、「アイシェアーズ・MSCI・EAFE・インデックス・ETF」(EFA)は6%の下落だった。
 株式以外の資産では、商品指数連動型の「アイパス・ダウ・ジョーンズ・アグリゲート・コモディティ・インデックス」(DJP)が2%の下落と軟調に推移した。債券関連ETFでさえ、「アイシェアーズ・リーマン・1−3イヤー・トレジャリー・ボンド」(SHY)が0.1%の小幅高にとどまった。(2008年10月9日付コラムを抄訳)


提供:モーニングスター社
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