「ミレニアム・コモディティ・ロング・ショート・ファンド」、商品対象のロング・ショート戦略に投資(2)

 ビー・エヌ・ピー・パリバ アセットマネジメント(BNPパリバAM)は3月29日、「ミレニアム・コモディティ・ロング・ショート・ファンド(愛称=地球の果実)」(追加型/海外/その他資産<商品>)<2010032901>の設定・運用を開始した。

 「ミレニアム・コモディティ指数」は、最適な資産配分に加えて、独自のダイナミック・ロールと呼ばれる効率的なロール(限月交代)を活用し、各資産の下落局面や上昇局面での収益獲得を目指す指数となっている。ロング・ショート戦略を活用し収益を狙うことに加え、16品目(金、鉛、生牛を除く)に対し、先物取引を通じて期先投資を可能とする効率的なロール(ダイナミック・ロール)を行う。先物取引とは、将来の受け渡しを約束した日(期日)に取引を約定した時点での取引価格での売買を行うことを指し、投機、裁定およびリスクヘッジの目的から商品市場で発達している。先物を通じた商品取引では、受渡日が異なる複数の期日が存在しており、それぞれ取引が可能となっている。

 また、現物の受け渡しを避けるために、各限月の満期日前にはより期日が先の先物取引への乗り換え(ロール)を行うケースが多い。商品相場の変動を受けて割安な限月や割高な限月が生じることから、先物の乗り換え取引時において損失が最小化できる、または利益を最大化できる限月を選択し、先物の乗り換えによっても収益を狙える仕組みがダイナミック・ロールになる。また、指数自体もブルームバーグなどのメディアを通じて確認可能だ。

 09年12月22日時点の「ミレニアム・コモディティ指数」のネットポジションは、金、銀、銅など9品目をロング、ニッケルなど6品目をショート、ニュートラルは5品目となっている(ただ、ニュートラルのポジションはゼロ%となっている)。07年7月を起点とする「ミレニアム・コモディティ指数」のパフォーマンスを見ると、08年7月以降のエネルギー需要の緩みを受けた一般的な商品価格指数の下落局面では、ショート戦略を採用している点が有効に機能し、長期でみたパフォーマンスは堅調に推移し、年率のリターンの平均(過去10年間、含むシミュレーション)は、10%台後半となっている。ただ、短期的な商品価格の急落時には、価格下落の影響も受ける。

 商品投資の特性としては、(1)株式・債券などの伝統的資産と異なるリスク・リターン特性を持ち、併せて投資することでリスク分散効果が見込まれる(2)資源価格上昇を背景としたインフレに対するヘッジ効果(3)各商品ごとの独自の需給要因などを理由とした各資産間の低い相関性(4)トレンドの継続性、などが挙げられる。特に運用面では為替や株式先物、債券先物とさまざまな先物を投資対象としているCTAとの類似性が強いが、商品先物の投資を出発点として発達してきたCTA戦略のファンドの多くは投資対象の中心を株先や債先、為替に移す傾向が強いとされる。同ファンドは商品市場に特化しており、各商品品目間での相関性の低さなどから、同ファンドの戦略が有効に働き収益につながるとの見方を示している。

主な購入費用など
購入単位:1万円以上1円単位または1万口以上1口単位、「分配金再投資コース」と「分配金受取コース」
申込手数料(上限、税込み):3.675%
信託報酬率(年、税込み):1.470%
その他の費用:債券価格算出時に仕組債発行や管理などの関連費用として、年率0.5%が債券価格より控除される
信託財産留保額:0.5%
提供:モーニングスター社
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