DIAMの「DIAMニッポン新産業革命ファンド」、東証1部から新興市場まで日本の成長株を網羅(2)

 DIAMアセットマネジメントは4月12日、日本株に投資する「DIAMニッポン新産業革命ファンド」<2010041201>の設定・運用を開始した。日本株への投資環境が整いつつあるとの見方に立ち、「エネルギー革命」「次世代技術革命」「情報通信革命」の3分野を中心とした「新産業革命」に関連する銘柄を中心に組み入れるファンドとなる。

 実体経済面では新興国経済が堅調な成長路線へ復帰しつつある一方で、先進国では需要の減退がみられ、投資環境の転換がすでに始まっているという。新興国での資源需要の拡大やインフラ整備の拡充、先進国での生産性の向上といった動きを、高い技術で「ビジネスチャンス」とし得る企業、「新産業革命」の恩恵を受ける銘柄に同ファンドは注目している。
 実際に、情報通信や環境エネルギー、ナノテク・材料関連などの注目度が高い分野では、特許出願件数の地域別シェアでは日本が圧倒的に高く、英金融誌エコノミストによる「技術革新パフォーマンス指数」でも日本は1位にランキングしている。
 また、09年12月に閣議決定された中・長期的な経済成長戦略「新成長戦略−輝きのある日本へ」について、6月にも詳細が発表される予定であり、「日本株の注目度が一気に高まる可能性がある」(商品企画部)との見方だ。

 実際のポートフォリオについては、日本の全上場銘柄(3800銘柄程度)の中から、時価総額や信用度などでスクリーニングを実施。大・中・小型の銘柄を満遍なくそろえたバランスの取れたユニバースに新産業革命に関連する事業の売上構成比や、競争力のある銘柄も取り込み、さらに定性的な判断を踏まえて最終的なポートフォリオを30銘柄から70銘柄程度で構成、「グロース志向のポートフォリオとなる」(同)としている。単純な比較はできないものの、電気機器の組み入れ比率などはTOPIX(東証株価指数)に比べやや高めとなりそうだが、銀行や不動産などは投資テーマの関係上、同ファンドへの組み入れはある程度抑えられそうだ。

 また、同ファンドでは「情報通信革命」の投資テーマに注目していることから、日本の新興市場(ジャスダック、ヘラクレスなど)に上場する企業についても投資を行う予定だ。東証1部上場の大型株に加え、同時に新興市場の銘柄もカバーするファンドは比較的珍しい(中小型株、新興市場を主要投資対象とするファンドは除く)。「第2のIT革命が起きている」(同)と語るように、イーコマース(電子商取引)やSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)などが収益に着実に結びついてきていることに注目し、電子機器関連に偏ったポートフォリオでは外需の影響を受けやすいこともあり、こうした新興市場銘柄を加えることでバランスのとれた収益を狙う仕組みにもなっている。

 同ファンドの運用は、DIAMのハイ・アルファ・ストラテジー・グループが担当。ハイテク関連に強いファンドマネジャー、新興市場を担当するファンドマネジャーが運用チームに参加するなどDIAMの豊富な日本株の運用リソースを結集、「息の長い日本株の看板商品に育てたい」(同)という。

主な購入費用など
販売コース:「分配金受取コース」、「分配金自動けいぞく投資コース」
販売手数料(上限、税込み):3.15%
信託報酬率(年、税込み):1.575%
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社
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