岡三AMが「米国ニューテクノロジー・オープン」を29日に設定

 岡三アセットマネジメントは6月29日、米国の「ニューテクノロジー」関連の企業株式に投資する「米国ニューテクノロジー・オープン」(追加型/海外/株式)の設定・運用を開始する。「ニューテクノロジー」とは、新しい価値を創造し、社会に大きな変化をもたらすなどの革新的アイデアを具現化する技術のこと。販売会社は岡三証券、アーク証券、丸福証券、明和証券。年1回(6月15日)決算。

 「米国ニューテクノロジー・オープン」は、米国のニューテクノロジー関連の企業の株式に投資する。運用については、インターナショナル・ストラテジー・アンド・インベストメント・インク(ISI Inc.)に外貨建て資産の運用指図に関する権限を委託する。ISIは米国の著名エコノミストのエドワード ハイマン氏が会長を務めており、資産運用・投資アドバイザリー業務を行うISI Inc.と、調査・ブローカー・ディーラー業務を行うISI Group Inc.の2社の総称。

 岡三AMではISIと債券運用全般に関してアドバイザリー契約を結び、米国を中心とした世界経済の調査・分析リポートを得ているが、今回は株式を主要投資対象にする同社の公募ファンドで初めて運用を委託する形となる。ISIでは経済分析に強みがあるのは当然のことながら、政策・政治動向の分析にも強みを持つことが大きな特徴となっている。「例えば、再生可能エネルギーなどの『ニューテクノロジー』は新しい産業構造を産むことになるが、今後の需要拡大などのためには政策の後押しが必要。政治動向の判断が非常に重要となる」(投信企画部)という。同ファンドでは、ISIが米国の政策や経済情勢を分析し、将来性の高いニューテクノロジー分野を選択する。

 実際のポートフォリオ構築においては、米国の上場企業のなかから「ニューテクノロジー」により市場規模の拡大が予想される分野で技術力を有すると見込まれる企業を選別、120銘柄から150銘柄程度で投資ユニバースを形成。フリーキャッシュフロー分析やEBITDA倍率や資本利益率などの指標から定量分析を行い、さらに投資対象企業の成長プランや企業経営者の質といった定性分析を踏まえて、最終的に50銘柄から70銘柄でポートフォリオを構成する。

 今回、米国企業、特に「ニューテクノロジー」企業に注目する背景には、かつて自動車や飛行機、コンピューターなど時代をけん引する新技術はいずれも米国で拡大してきたことがある。同ファンドでは、ISIの調査力を活かし、幅広いセクター、企業の中からビジネスチャンスを狙う企業を選別する。例えば、スマートグリッドやクラウドコンピューティング、電気自動車やLED、次世代バイオ燃料などは『ニューテクノロジー』として現状でも大きな注目を集めているが、こうした新技術に注目することに加えて「今から5年後には新たな『ニューテクノロジー』企業が育つかもしれない。今後拡大が見込める新たな分野を見いだすことも同ファンドの特徴になる」(同)という。

主な購入費用、単位など
申込手数料(上限、税込み):3.15%
購入コース、単位:「分配金受取コース」(1万口以上1万口単位、または1万円以上1円単位)、「分配金再投資コース」(1万円以上1円単位)
信託報酬率(年、税込み):1.785%
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。