シュローダーが5月に2本の日本株ファンドを設定、アジア市場での成長機会をとらえる日本株に投資(1)

 シュローダー証券投信投資顧問は5月、「シュローダー・アジア成長日本株オープン」<2010052801>と「シュローダー・アジア新時代日本株ファンド(愛称=強きニッポン)」<2010053101>の2本の日本株ファンドの設定・運用を開始した。「日本企業は日本経済だけに成長機会を限定されているわけではない」(運用部)との観点から、拡大するアジア市場での成長機会をとらえると期待される日本企業の株式を実質的な投資対象とするファンドとなっており、シュローダーとしても久々の日本株ファンドの設定となる。

 両ファンドは、今後アジアでの需要拡大が見込まれる、高品質・高付加価値の製品やサービスに強い競争力があると考えられる日本企業の株式に注目する。例えば、ブランド力や競争力のある高品質の商品・サービスを提供する「消費関連」、高性能・高品質の機械・精密部品などを扱う「設備投資・インフラ関連」、そして資源そのものに加え、高付加価値の素材、省資源や環境関連機器などを扱う「資源・環境関連」などの分野に焦点をあて、投資対象銘柄を選定する。なお、必ずしも現時点でアジア(中国、インド、ASEAN、NIEsなど)における売上や利益の構成比が高くなくとも、今後3年から5年のアジアでの売上、利益が企業全体の成長をけん引すると期待される日本企業に注目する。

 運用に関しては、シュローダーの豊富な日本株運用の経験を活かすことに加え、シュローダー・グループのアジア拠点との情報共有や意見交換を通じて日本企業を分析する。さらに、日本株運用チームがアジア現地に直接訪問して独自の調査(フィールドワーク)を行い、銘柄選別につなげている。こうした日本株アナリストおよびファンドマネジャーによる銘柄調査をもとに、大型・中型株約400銘柄と小型株で構成された投資ユニバースの中から、「アジア成長日本株リスト」を構成する約100銘柄から120銘柄を抽出する。さらに、アジアでの成長機会の精査やバリュエーション比較を加え、最終的に約30銘柄から50銘柄のポートフォリオを構築する。

 同社は、「例えば、第一三共(同ファンドで必ずしも投資するというわけではない)を調査する際には、担当アナリストがインドまで赴き、市場調査を行う(第一三共はインド製薬最大手ランバクシー・ラボラトリーズ買収済み)」(同)など、グローバルの調査体制を活用すると同時に、日本企業が展開するアジア市場での実地調査を重視。海外の同種企業との比較を行うなど、グローバルならびにアジアでの日本企業の実態を考慮した調査を行うことが特徴だ。
提供:モーニングスター社
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