T&Dアセットの「日本株ロボット運用投信」、複数プログラム「カブロボ」組み合わせた例のない運用(1)

 T&Dアセットマネジメントが設定・運用を開始した、世界でも類例をみない、複数のコンピューター・プログラム「カブロボ」を組み合わせた運用を行うファンド「日本株ロボット運用投信(愛称=カブロボファンド)」(追加型/国内/株式/特殊型)<2009072901>。2009年7月29日に設定・運用を開始して以来投資家の関心を集めてきた。
 2009年10月末時点での過去1カ月間のトータルリターンは2.61%のプラス、過去3カ月間は0.24%のマイナスとなった。同期間のTOPIX(東証株価指数)のトータルリターンは、過去1カ月が1.67%のマイナス、過去3カ月間は5.85%のマイナスとなっている。短期間ながら、下げ局面に強いとされる同ファンドの特徴が出ているようだ。販売会社はマネックス証券。純資産総額は18億2400万円(11月5日時点)。

 「日本株ロボット運用投信」は、日本の上場株式を投資対象とし、株式の売買注文を自動生成するコンピューター・プログラムで構成されるロボット「カブロボ」が機動的な売買を行う。同ファンドで売買を行う「カブロボ」は、多数の同種のプログラムをコンテストする「カブロボ」コンテストを通じて選定されたもの。このコンテストは投資顧問のトレード・サイエンス社や販売会社のマネックス社など多数の企業や大学が協力・協賛する産学連携プロジェクト。2004年から3回の大会を実施し、現在は常時開催する形となっている。これまで延べ2万人が参加しており(8月6日時点)、その中から優秀なプログラムをトレード・サイエンス社が選定し、「カブロボ」の指示を受け、トレード・サイエンス社が売買の指示を行う。また、投資環境の変化により、「カブロボ」の入れ替えや各「カブロボ」への投資配分などを変更する。

 実際売買を行っている「カブロボ」は足元、4体。一方で、「カブロボ」コンテストの上位ランキングの中から、4000体以上がシミュレーション運用の対象となり、うち育成ロボットとして約50体を選抜。さらに「カブロボ」のユニバースとして7体が選ばれ、実際に運用を行う「カブロボ」4体が決まる。優秀なプログラムの発掘に手間をかけてるのみならず、同時にそれらのプログラムのシュミレーションにも時間を多く割いている。
 選び抜かれた4体のカブロボは、東証1部上場銘柄の中から時価総額や売買代金、業種などを考慮した500銘柄で構成される投資ユニバースを対象とし、売買を行う。売買を担当する「カブロボ」のほかに、「マスターファンド」として各ロボットへのアロケーションを決定し、各ロボットへの注文取りまとめやリスク管理を行うロボットも存在する。また、各「カブロボ」は3カ月に一度、組み入れを見直す。
提供:モーニングスター社
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