「グロソブ」の純資産額、2兆円を割り込む
国際投信投資顧問の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」<1997121801>の純資産額が、2011年11月16日基準で1兆9880億円となり2兆円台を割り込んだ。過去に3兆円台を下回ったのは2010年11月30日のことで、その後世界経済の先行き不透明感が増したことや円高基調となったとはいえ、約1年間で1兆円ほど減少している。純資産額自体は全ファンドのなかで依然1位をキープ(2位は「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」<2003041801>の1兆1346億円、16日基準)しているが、相対的な存在感の低下は否めない。
「グロソブ」といえば、かつてはファンドの代名詞ともされた存在。毎月分配型ファンドの人気などを背景に、ピーク時の2008年8月8日には純資産額が5兆7685億円にまで達したが、その後漸減傾向が続いた。国際投信では、資金流出が純資産額減少の理由の半分だが、分配金支払額なども負担になったとしている。また、主要先進国の金利低下で、内外金利差による利益を享受するという前提が崩れた側面もあると説明している。
「グロソブ」はリーマン・ショック後の2008年10月以降、2011年10月まで月次の資金純流出が続いている。2008年ごろから設定が相次いだ通貨選択型ファンドなど、より分配金利回りの高い傾向があるファンドに投資家の人気が移った面もありそうだ。
国際投信は直近で、「グロソブ」の足元の運用戦略などについて発表している。欧州債務問題を考慮した一時避難的な対応として、円の通貨別構成比を高める(2011年11月10日時点で22.0%)とともに、中・長期的な視点から、通貨が相対的に強いカナダ、オーストラリア、スウェーデン、ノルウェーの先進周辺国の組み入れ比率を高めに維持(4通貨合計で同40.2%)する方針とした。また、リスク・コントロールの観点から、イタリア国債をすべて売却したという。
提供:モーニングスター社
「グロソブ」といえば、かつてはファンドの代名詞ともされた存在。毎月分配型ファンドの人気などを背景に、ピーク時の2008年8月8日には純資産額が5兆7685億円にまで達したが、その後漸減傾向が続いた。国際投信では、資金流出が純資産額減少の理由の半分だが、分配金支払額なども負担になったとしている。また、主要先進国の金利低下で、内外金利差による利益を享受するという前提が崩れた側面もあると説明している。
「グロソブ」はリーマン・ショック後の2008年10月以降、2011年10月まで月次の資金純流出が続いている。2008年ごろから設定が相次いだ通貨選択型ファンドなど、より分配金利回りの高い傾向があるファンドに投資家の人気が移った面もありそうだ。
国際投信は直近で、「グロソブ」の足元の運用戦略などについて発表している。欧州債務問題を考慮した一時避難的な対応として、円の通貨別構成比を高める(2011年11月10日時点で22.0%)とともに、中・長期的な視点から、通貨が相対的に強いカナダ、オーストラリア、スウェーデン、ノルウェーの先進周辺国の組み入れ比率を高めに維持(4通貨合計で同40.2%)する方針とした。また、リスク・コントロールの観点から、イタリア国債をすべて売却したという。
提供:モーニングスター社