「国内小型グロース」の累積リターンは10年で5.7倍、10年シャープレシオ上位にも多数
国内小型グロース株(成長株)に投資するファンドに注目したい。モーニングスターカテゴリー別に21年9月末までの過去10年間の累積リターンを見たところ、「国内小型グロース」が約5.7倍でトップ、「国内小型ブレンド」が約4.4倍で第2位(ブル・ベア型除く、「国内小型バリュー」は約3.9倍で第5位)となった。米国株式に投資する「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」は約4.0倍で第3位。国内小型株式ファンドは、ここ数年間にわたって世界の株式市場をけん引してきた米国株式ファンドを上回るリターンを上げており、特にグロース株ファンドの優位性が際立つ。
長期の運用効率の面で見ても、国内小型グロース株ファンドの存在感は抜群だ。国内公募追加型株式投信(ETF除く、純資産残高10億円以上)を対象に21年9月末時点の過去10年間のシャープレシオを見たところ、米国株に投資する「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」が1.41でトップとなったが、第2位に「SBI 中小型成長株ファンド ジェイネクスト」(愛称:jnext)が1.32で、第3位に「DIAM 新興市場日本株ファンド」が1.31で入り、以下、「新成長株ファンド」(愛称:グローイング・カバーズ)、「三井住友・中小型株ファンド」、「SBI 中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ」(愛称:jrevive)と、上位10ファンド中5ファンドを「国内小型グロース」に属するファンドが占めた。シャープレシオは、リスクに見合ったリターンを得られているかを表す指標。「シャープレシオ=(トータルリターン−安全資産利子率)÷標準偏差」で算出される。数値が大きい方が、ファンドの取ったリスクよりも大きなリターンを獲得した、即ち、効率的な優れた運用がなされていると評価される。
「SBI 中小型成長株ファンド ジェイネクスト」は、国内中小型株式のうち、現時点では何らかの理由(課題・困難)により株価が割安であるものの、将来の革新的な高成長が期待される企業の株式に厳選して投資する。運用に当たっては、中小型株調査に強みのあるエンジェルジャパン・アセットマネジメントから助言を受ける。「新成長株ファンド」もエンジェルジャパン・アセットマネジメントから助言を受ける同様のコンセプトのファンド。成長の壁を克服して新たな成長局面に入りつつあると判断した銘柄に厳選して投資する。「SBI 中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ」もエンジェルジャパン・アセットマネジメントから助言を受ける。同ファンドは、国内中小型株式のうち、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ業績も安定している銘柄を厳選して投資する。
「DIAM 新興市場日本株ファンド」はジャスダック、東証マザーズなど新興市場に上場している企業を主要投資対象とし、成長力、競争力、収益力、経営力、株価などから組入銘柄を選別する。有望と判断すれば、新興市場以外に上場する中小型株式に投資することもある。現在、新規の購入申込の受付は一時停止中である。
「三井住友・中小型株ファンド」は国内中小型株式の中から、企業調査・分析によって算出した企業価値に比して株価が割安と判断した銘柄に投資する。
日本株は、過去最高値水準にある米国株式と比べて依然として出遅れ感があると言われている。ただ、主力大型株は米国の金融政策の行方や中国の企業規制・不動産市場の問題などの影響を受けやすい。その点、小型株は一般的に主力株に比べて外部要因の影響が限られる。小型グロース株は高い成長力を秘めている点も魅力的だ。長期的な運用効率に実績のある国内小型グロース株ファンドは、長期投資を支えるファンドとなり得よう。
提供:モーニングスター社
長期の運用効率の面で見ても、国内小型グロース株ファンドの存在感は抜群だ。国内公募追加型株式投信(ETF除く、純資産残高10億円以上)を対象に21年9月末時点の過去10年間のシャープレシオを見たところ、米国株に投資する「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」が1.41でトップとなったが、第2位に「SBI 中小型成長株ファンド ジェイネクスト」(愛称:jnext)が1.32で、第3位に「DIAM 新興市場日本株ファンド」が1.31で入り、以下、「新成長株ファンド」(愛称:グローイング・カバーズ)、「三井住友・中小型株ファンド」、「SBI 中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ」(愛称:jrevive)と、上位10ファンド中5ファンドを「国内小型グロース」に属するファンドが占めた。シャープレシオは、リスクに見合ったリターンを得られているかを表す指標。「シャープレシオ=(トータルリターン−安全資産利子率)÷標準偏差」で算出される。数値が大きい方が、ファンドの取ったリスクよりも大きなリターンを獲得した、即ち、効率的な優れた運用がなされていると評価される。
「SBI 中小型成長株ファンド ジェイネクスト」は、国内中小型株式のうち、現時点では何らかの理由(課題・困難)により株価が割安であるものの、将来の革新的な高成長が期待される企業の株式に厳選して投資する。運用に当たっては、中小型株調査に強みのあるエンジェルジャパン・アセットマネジメントから助言を受ける。「新成長株ファンド」もエンジェルジャパン・アセットマネジメントから助言を受ける同様のコンセプトのファンド。成長の壁を克服して新たな成長局面に入りつつあると判断した銘柄に厳選して投資する。「SBI 中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ」もエンジェルジャパン・アセットマネジメントから助言を受ける。同ファンドは、国内中小型株式のうち、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ業績も安定している銘柄を厳選して投資する。
「DIAM 新興市場日本株ファンド」はジャスダック、東証マザーズなど新興市場に上場している企業を主要投資対象とし、成長力、競争力、収益力、経営力、株価などから組入銘柄を選別する。有望と判断すれば、新興市場以外に上場する中小型株式に投資することもある。現在、新規の購入申込の受付は一時停止中である。
「三井住友・中小型株ファンド」は国内中小型株式の中から、企業調査・分析によって算出した企業価値に比して株価が割安と判断した銘柄に投資する。
日本株は、過去最高値水準にある米国株式と比べて依然として出遅れ感があると言われている。ただ、主力大型株は米国の金融政策の行方や中国の企業規制・不動産市場の問題などの影響を受けやすい。その点、小型株は一般的に主力株に比べて外部要因の影響が限られる。小型グロース株は高い成長力を秘めている点も魅力的だ。長期的な運用効率に実績のある国内小型グロース株ファンドは、長期投資を支えるファンドとなり得よう。
提供:モーニングスター社