ドイチェAMが通貨選択型F「DWS欧州ハイ・イールド債券ファンド(通貨選択型)」6本を設定(2)
ドイチェ・アセット・マネジメントは6月30日、欧州ハイ・イールド債券に投資する「通貨選択型」ファンドの「DWS欧州ハイ・イールド債券ファンド(通貨選択型)」6ファンドの設定・運用を開始した。
「円コース(毎月分配型)」(当初募集金額は2億1300万円)<2010063001>、「ユーロコース(毎月分配型)」(同2億5400万円)<2010063002>に加えて、投資家の人気を集めている資源国通貨である「豪ドルコース(毎月分配型)」(同2億200万円)<2010063003>、「ブラジルレアルコース(毎月分配型)」(同13億3500万円)<2010063005>、南アフリカランドコース(毎月分配型)」(同5200万円)<2010063004>もヘッジ対象とし、さらに3つの資源国通貨(ブラジルレアル、豪ドル、南アフリカランド)を3分の1ずつ組み合わせた「資源国通貨コース(毎月分配型)」(同3億7400万円)<2010063006>の計6コースからなるファンドとなる。販売会社はみずほインベスターズ証券。年12回決算(毎月24日、初回決算日は9月24日)。
「DWS欧州ハイ・イールド債券ファンド(通貨選択型)」は、実際の運用においては、個別企業の財務分析や業界規制の分布、投資対象証券の流動性などの分析に加えて、内部格付けによる長期見通しや相対価値や絶対リターンの水準を加味し短期見通しにより、投資対象銘柄を選別する。ユーロ建以外の資産にも投資するケースがあるが、原則として対ユーロでの為替ヘッジを行う。1発行体当たりの投資上限は、格付がBB格相当以上については信託財産の5%、BB格相当未満については同3%としており、幅広い銘柄を投資対象とする。CCC格以下の銘柄についても上限20%の投資制限を付与している。実際のポートフォリオは60銘柄から80銘柄前後で構成される予定。また、同ファンドは劣後債なども投資対象としている。
10年5月17日時点のモデル・ポートフォリオ(実際のポートフォリオとは異なる可能性がある)では、組み入れ銘柄数66銘柄、平均利回りは11.12%、平均デュレーション3.9年、平均格付けはBとなっている。格付け構成比率では、B64%、CCC21%。セクター別構成比率ではメディア21.0%、基礎産業17.5%。サービス15.0%で市場全体と比較するとメディアの割合が高く、銀行の比率が低めとなっており、業種も分散されたものとなっている。また、通貨別ではユーロが96%を占めるが、英ポンド4%とユーロ以外の通貨も投資対象となっている。
国別では欧州圏は74.5%となっているが、ユーロ建ての社債を発行する米国企業や南アフリカやアラブ首長国連邦など幅広い国々の企業の社債が投資対象となっている。「ユーロ安の恩恵が期待されるユーロ圏の輸出企業に注目している」(運用部)といい、企業の実体面とマーケットの評価を勘案した選別投資を行う方針だ。
ギリシャの財政問題がユーロ圏全体への懸念へと拡大するなか、比較的リスクの高い資産クラスである欧州ハイ・イールド債券も5月に売りが強まった。一方、グローバルでリスク性の高い資産は売りが厳しくなっており、「欧州ハイ・イールド債券のみが売られている状況ではない」(同)という。実需面では、企業のリファイナンス(借り換え)需要も旺盛であり、投資家の投資意欲も高いといい、「(同ファンドの投資対象である)社債とソブリン・リスクを同じ土俵で考えない方がよいのでは」(同)としている。
一方、ユーロ圏の問題についても、当面はマーケットに影響を与え、ボラティリティが高い状況が続くとの見方だが、中・長期的にはユーロ圏としてこれらの問題をクリアできるとの見方だ。また、09年には11.5%程度に跳ね上がった欧州企業のデフォルト率も、10年には「劇的に低下する見込みであり、弊社では少なくとも4%台まで低下すると予想している」(同)と、ハイ・イールド債券に投資する際の一番のリスクである企業の倒産リスクは低下するとみている。
主な購入費用など
販売単位、コース:一般コース(1万口以上1万口単位)、自動けいぞく投資コース(1万円以上1円単位)
申込手数料(税込み、上限):3.15%
信託報酬率(税込み、年):1.57875%程度
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社
「円コース(毎月分配型)」(当初募集金額は2億1300万円)<2010063001>、「ユーロコース(毎月分配型)」(同2億5400万円)<2010063002>に加えて、投資家の人気を集めている資源国通貨である「豪ドルコース(毎月分配型)」(同2億200万円)<2010063003>、「ブラジルレアルコース(毎月分配型)」(同13億3500万円)<2010063005>、南アフリカランドコース(毎月分配型)」(同5200万円)<2010063004>もヘッジ対象とし、さらに3つの資源国通貨(ブラジルレアル、豪ドル、南アフリカランド)を3分の1ずつ組み合わせた「資源国通貨コース(毎月分配型)」(同3億7400万円)<2010063006>の計6コースからなるファンドとなる。販売会社はみずほインベスターズ証券。年12回決算(毎月24日、初回決算日は9月24日)。
「DWS欧州ハイ・イールド債券ファンド(通貨選択型)」は、実際の運用においては、個別企業の財務分析や業界規制の分布、投資対象証券の流動性などの分析に加えて、内部格付けによる長期見通しや相対価値や絶対リターンの水準を加味し短期見通しにより、投資対象銘柄を選別する。ユーロ建以外の資産にも投資するケースがあるが、原則として対ユーロでの為替ヘッジを行う。1発行体当たりの投資上限は、格付がBB格相当以上については信託財産の5%、BB格相当未満については同3%としており、幅広い銘柄を投資対象とする。CCC格以下の銘柄についても上限20%の投資制限を付与している。実際のポートフォリオは60銘柄から80銘柄前後で構成される予定。また、同ファンドは劣後債なども投資対象としている。
10年5月17日時点のモデル・ポートフォリオ(実際のポートフォリオとは異なる可能性がある)では、組み入れ銘柄数66銘柄、平均利回りは11.12%、平均デュレーション3.9年、平均格付けはBとなっている。格付け構成比率では、B64%、CCC21%。セクター別構成比率ではメディア21.0%、基礎産業17.5%。サービス15.0%で市場全体と比較するとメディアの割合が高く、銀行の比率が低めとなっており、業種も分散されたものとなっている。また、通貨別ではユーロが96%を占めるが、英ポンド4%とユーロ以外の通貨も投資対象となっている。
国別では欧州圏は74.5%となっているが、ユーロ建ての社債を発行する米国企業や南アフリカやアラブ首長国連邦など幅広い国々の企業の社債が投資対象となっている。「ユーロ安の恩恵が期待されるユーロ圏の輸出企業に注目している」(運用部)といい、企業の実体面とマーケットの評価を勘案した選別投資を行う方針だ。
ギリシャの財政問題がユーロ圏全体への懸念へと拡大するなか、比較的リスクの高い資産クラスである欧州ハイ・イールド債券も5月に売りが強まった。一方、グローバルでリスク性の高い資産は売りが厳しくなっており、「欧州ハイ・イールド債券のみが売られている状況ではない」(同)という。実需面では、企業のリファイナンス(借り換え)需要も旺盛であり、投資家の投資意欲も高いといい、「(同ファンドの投資対象である)社債とソブリン・リスクを同じ土俵で考えない方がよいのでは」(同)としている。
一方、ユーロ圏の問題についても、当面はマーケットに影響を与え、ボラティリティが高い状況が続くとの見方だが、中・長期的にはユーロ圏としてこれらの問題をクリアできるとの見方だ。また、09年には11.5%程度に跳ね上がった欧州企業のデフォルト率も、10年には「劇的に低下する見込みであり、弊社では少なくとも4%台まで低下すると予想している」(同)と、ハイ・イールド債券に投資する際の一番のリスクである企業の倒産リスクは低下するとみている。
主な購入費用など
販売単位、コース:一般コース(1万口以上1万口単位)、自動けいぞく投資コース(1万円以上1円単位)
申込手数料(税込み、上限):3.15%
信託報酬率(税込み、年):1.57875%程度
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社