「日興UBS世界スマートグリッド・ファンド」――次世代の電力インフラを担う成長銘柄に注目(2)

 UBSグローバル・アセット・マネジメントは、「日興UBS世界スマートグリッド・ファンド」<2010063007>の設定・運用を開始した。

 10年3月時点での同ファンドのモデルポートフォリオ(実際の組み入れ銘柄とは異なる可能性がある)では、テーマ別構成比では、発電関連28.5%、送電関連40.0%、蓄電関連28.5%とほぼ3テーマが均等となっているが、ボトムアップ中心の銘柄選別を基本とするため、この比率は固定されたものではないという。

 業種別に見ると、電気設備が36%、電子装置・機器15%、自動車部品7%など、幅広い業種が投資対象となっている。国別構成比では、米国が35.5%と一番多く、中国が14.0%で続き、ドイツが8.0%となっている。日本の組み入れ比率は6.0%となっている。また、先進国が75%、新興国は25%と、グローバルに投資対象を求めている。規模別構成比では、大型株(150億米ドル以上)が7.0%であるのに対し、小型株(40億米ドル以下)が71.5%を占めるなど、今後の成長期待の高い中小型株の比率が高い点も特徴となる。「『スマートグリッド』の今後の普及によって恩恵を受け、将来的に成長可能な企業を選別する」(投信営業本部長・森 英世氏)という。

 今回、同ファンドで注目する「スマートグリッド」は、電力会社と消費者の間で電力や情報を双方向でやりとりし、効率的に電力供給を管理する一元ネットワークを指す。特に米国における「スマートグリッド」の浸透に注目が集まっているが、日本やドイツなど他の先進国に加えて、中国が20年までに約50兆円の「スマートグリッド」関連投資を計画するなど、新興国にも「スマートグリッド」構築への取り組みが広がっている。

 「一過性ではない、長期的に注目可能な投資テーマ」(同)といい、ソーラーパネル関連やスマートメーター、リチウムイオン電池などへの恩恵が期待される。今回、同ファンドで注目したイングリ・グリーン・エネルギー・ホールディング(中国)も、「東アジアで初のサッカーワールドカップのグローバル・スポンサーとなった」(同)といい、市場拡大が期待される新興国企業にも目を配る形となっている(ただし、イングリの株式を同ファンドで必ず組み入れるというわけではない)。

主な購入費用など
買い付け手数料(上限、税込み):3.675%
信託報酬率(年、税込み):1.8585%
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
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